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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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68話 なんでもないです

「少し話をしようか?」

ナツメが泰斗へと問いかける。


「いや、別に」


「そこまで言うなら、しょうがない。話してやろう」


「………」

あいかわらずわざと無視するナツメに対して泰斗はほぼ日常になっているように眉間にしわを寄せて若干握った拳をプルプルと震わせている。

そんな泰斗のイラついてるのに対してわかっていながらもナツメは無視し、泰斗の手を引っ張って早足で連れて行く。

その連れて行った先は、泰斗が泊まるように言われた部屋ではない部屋。


「ようこそ、ここは一応俺の部屋だ!! まぁ、祖父に譲ってもらった家が他にもあるから普通はそこを使ったりするんだけどな……」


「意外だな」


「……ん?」

泰斗の言葉に疑問の言葉をあげるナツメ。


「……この国の王、つまりお前の父親と敵同士と聞いたから、この城には部屋なんてないものだと思っていたんだけどな」


「まぁ、普通ならほぼあのクソ野朗に調子よく媚を売る部下や貴族くらいしか居ない城に居るのは色々と面倒だが、本当に一応は王子だからな」


「本当に一応だよな」

そんな会話をしながらも泰斗はナツメに引っ張られ部屋に入っていく。

その途中で一回だけ扉の取っ手に手をかけ、抵抗をしてみたものの思いっきり引っ張られて強引に部屋の中に入れられた泰斗。

無駄な足掻きである。


「まぁ、今回の無理矢理連れて来たのは本当に話をするためだけなんだ」


「話し以外をするときが無いけどな」


「…確かにそうだが……まぁ、そんな事気にしてもしょうがないだろ」


「…確かに気にしてもしょうがないが」

なんか話もぐだって来たが、まぁ…良いだろう気にしなくて。

とりあえずはナツメは泰斗をイスに座らせて、その泰斗の向かい側に座る。


「なんか……改めて向かい合うと恥ずかしいな」


「………今まで異様に俺に向かって攻めてきたヤツの口から出るとは思ってもなかった言葉だな」


「うるさい……こういうときだってあるんだ!!」


「……もう、どうでもいいから早くしろよクソ乙女」


「クソ乙女っ!?」

泰斗のうんざりしたような言葉に、ナツメがビックリした言葉を上げる。


「それより速く話せよ。俺を無理矢理、自分の安全な部屋につれてきた意味がないだろう」


「……よし、じゃあ話してやろうじゃないか!!」


「心底うざいな、こいつ」

やはりいつもと変わらないようだ。


「まぁ、あんなになったのは結構昔の話なんだが……」

わざわざコメントのやつをやるのがめんどくさくなってきたので、ここはもうコメントを使わない説明文で以降と思う。


あの王…つまりナツメとアキの父親は十数年間へまでは、それこそナツメと敵対する事もなければ、それこそ仲が良かったのだ。

では、十数年前でのナツメが和国の王と敵対する前と後ではどう違うか……それは、周りの国でも噂され、国民達や貴族達にも好印象だったナツメの母……つまり王の妻の存在であった。

それこそ、その妻…つまり王妃は美貌がすさまじく…そして人の気を引くのがうまい。

その王妃のおかげで、普通よりも物事が進んでいき…王のやることははかどっていった。

そして王妃は王に愛されていた。


そして、その敵対する後と前の間。

そこにはアキの誕生が関係していた。


アキが誕生と共に、その王妃が死んでしまったのだ。

王妃を王は愛しすぎた。

王は王妃が死んだことで、最初に思ったのは……王妃が生んだアキ。

その一歳にもみたない赤ん坊が……王妃を殺したのだと……。


「つまり、あの王は自分の娘を殺そうとしたのか?」


「ああ、そうだ……あのクソ親父は俺の妹を殺そうとしたんだ!!」


これが王の狂い始めたころ。

今までは侵略だなんだに、あまり興味を示さなかった王だが…その頃から、それに異様に気にするようになり、どんどんと兵を動かしていく。


そして、その狂った行動に一部の貴族は怪しみ…この国の将来を誠実に考えている貴族たちはアキを殺そうとした王に反抗的な態度をとり始めていたナツメをリーダーとして動き出した。

この場合は現王の血族としての位の高さがありリーダーにしたのだが、この選択は失敗しては居らず、この歳になって活発的に行動をするナツメに満足するものだった。


「まぁ、こんな感じだな~」


「………ふむ」






その三日後に、事件はおこった。

それはナツメが父である王に対しての武力での反乱だった。

誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします

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