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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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58話 久しぶり三人

ホントに久しぶりすぎてキャラが不安定。

そして文字数少ないです。

「…この度は、姉の我侭に付き合っていただきありがとうございます。

あなた方に迷惑をかけている魔族の王であるルルの妹のニィです……ニィと呼んでくださって結構です」

目の前でペコリと頭を下げたのは俺が前に一回だけ見た事があるニィ…『魔王』ルルの妹である。

今は魔界…と言っても俺達が最初に召喚された世界のように薄暗いわけではなく、それなりに明るく普通に青い空が見える。

この頃よく思うのだが、普通に人間が白人で魔族が黒人な気がしてしまうのだが気のせいだろうか?

まぁ、結局はどうでもいいことだ。


「ご、ご丁寧にどうも…」

何故か美月は戸惑いがちに頭を下げ返しているが、俺は気にしないぞ。


「では、こちらに馬車が用意してありますので」

そういうとニィは案内するために歩き出し、それに俺達が付いていく。

どうやらその目的の場所は俺達が来た方向とは逆にあるようで都市を突っ切る形となった。

ルルが中をそれなりに見せるためなのか移動手段は歩きであるが、普段俺でもうんざりするほど異様な速度で跳びまわってたりする俺たちなので苦ではない。


「…魔族と言ってもあまり人間の都市とは変わりないねぇ~」


「ん、そうだな」

美月の言葉に俺が答えちゃいます。


「昔は魔族独特の都市の作り方をしていたそうですが…それよりも人間のほうが効率的と考え、魔族の特徴を残しながらも人間の都市を参考にして作った結果…ほぼ同じになるという事があったそうです。

魔族の何を残そうとしたのでしょうね…」

美月の言葉にニィが答えてくれた。

ふむふむ…なるほど。


「数十年前までは他の都市を中枢として機能するようにしておりましたが、前魔王…私の母なのですが、母が亡くなったときに都市も大半が崩壊してしまいこちらに移したのです」

亡くなられたのですか…というか、何をしたら都市の大半が崩壊するんだ?

ふむふむ…というか、ニィの喋り方……。


「なんかルルを連れて行くときとは口調が違うけど…変えてる?」

俺ぶっちゃけるよね~。


「……仕事の時…というか、私人見知りなので自然と始めて会う人にはこの口調になります。

なので、相手が仕事で二回目に会った時に失敗したら、それはそれは絶望で震えて夜も寝れないほどの仕置きを…ゲフンゲフン、なんでもないです忘れてください。

あ、でも…それは男性限定ですよ? さすがに女性にはやりませんよ? ……とりあえずは、人見知りでシャイなんです」

なんか聞いちゃいけないことを聞いた気がする。


そんな会話をしている途中に俺の服が引っ張られ、そちらを見るとクロがいた。

ニィは美月と会話をしていてこちらを気にしているわけではないので、わざわざこの精霊さんの紹介をする必要は無いので、面倒なことが1つ減ったと考えておこう。


「フレとイムと私の三人の内、私が代表としてご主人に聞きに来たぞ」


「…何?」


「いやな、さすがに…無理なお願いかもしれんし……」


「早く言えよ…別に今更遠慮する必要ないだろ」

俺の言葉にクロはぬぅ、と唸る。


「いや、久々に外を散歩しても良いかな~…と」

なんか恥ずかしそうに言ってるんだけどクロってこんなキャラじゃなかったよね?

久々すぎて本当にキャラが安定してないよね。ホント、どうかと思うよこういうの…ちゃんとキャラ固定していこうぜ。

何処かの誰かさん。


何処かの誰かさんって誰のことだろうか?


「別にええよ?」

俺がそう答えるとパアァ…っと嬉しそうな顔になる。


「じゃあ、行って良いのだな? ご主人の魔力を少しばかり使わせてもらうことになるのだがッ!?」

本当に嬉しそうだな。


「別にええよ?」


「本当にか!?」


「ただし、変なことに巻き込まれないようにな?」


「分かっておるぞ、ご主人!!」

元気のいい返事をしたクロはワァ~という感じで走り出し、その隣に例のウザイ喋り方の双子の精霊が現れ…都市の中に消えていった。

いつも剣と指輪の中に缶詰状態だし、いい加減に外で遊ばせないとぐれられちゃうしな。

外に出たら光が眩しくて人の目が気になったり、外に出たくなくなったりとかリアルな引きこもりになられるのは少しばかり…というかマジで困るしな。


「…? どうしたんですか?」

俺は、クロ達が消えて行った方向を少しばかりボォ~と見ていると、振り向いて俺のほうを見たニィが質問してきた。


「え、あ…なんでもないです」

少し恥ずかしくなった…何もないくせにボォ~と何かを見続けているとか変人だわ。


「とりあえずは行きましょうか…」


「……はい」

うん、何回も言うけど恥ずかしいわ。




 ─  ─


徹夜達が居る魔界の都市の中。


「……な、なんだよ。お譲ちゃん達」


「……(ジー)」


「…」「…」「「…(ジー)」」

売店の魔族のオジサンをじっと見つめ続けるクロ、そしてフレとイム。

フレとイムに対しては本当に久しぶりなので、このウザイ形のコメントを見るのも久々である。


「これで…そのお菓子、買えるかな?」

クロは少し身長が足りない感じだが、闇から取り出した銀貨を売店のおじさんに渡す。

おじさんはその銀貨をジ~と観察する用に見続ける。

まぁ、徹夜達が呼ばれた世界の銀貨なので見たことはないのだろう。


「ふむ…本でもこんな銀貨は見たことないな、これは異世界のか? どうやって手に入れたんだ?」


「知り合いのオジサンが…『フォルテ』の城で仕事しておって、そのおじさんから貰ったのだ」

オジサン=徹夜。

フォルテという国名は少し忘れていたみたいだが、無事思い出した。


「ほぅ…じゃあ、多分問題ないだろ。

ウチの国はあの国とも関係を深くしてるからな、異世界の見たこともない銀貨だとしても両替は可能だしな。

ただ、どれぐらいの価値だかわからんな」


「むぅ…では、どうする?」

唸るオジサンと、それを見つめるクロ。


「じゃあ、今回は特別に普通の価値だと考えて銅貨100枚だと考えよう。

このお菓子三つが1セットで銅貨二枚だ…どうする?」


「2セットもらおう!!」


「…2」「セット」「「もらおう!!」」

そんな感じでお菓子をもらうと、美味しそうに食べながら歩き出す三人。

お菓子も食べ終えフレとイムと話しながら歩くクロ。


「むぅ!?」

楽しそうに笑いながら歩いていたクロは思わず前を見るのを忘れて歩いていたので、ボスン…という音共に誰かに当たってしまった。


「…す、すまない」

そのクロの謝罪の言葉を聞いた相手は、特に何も言わずに歩いて何処かに行ってしまった。


「…前を気にしながら行くか」


「他の」「人(魔族だけど)に」「「迷惑かけちゃいけないしね」」

そんな感じで三人は再び歩き出した。


ちなみにクロが渡した銀貨が銀貨三枚分になってオジサンは罪悪感に襲われたのは秘密。


編集して直したんだけど「…2」「セット」「「もらおう」」が「…2」「デット」「「もらおう」」になってて驚いた。



誤字・脱字があれば御報告ください。

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