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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
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53話 クリア条件

今回、頑張って早めに投稿

和馬が放った威力の高いであろう魔力の球が地面に突き刺さり爆発し、それを避けた明がチェーンソーを振りかぶりながら、それなりの速度で迫る。

そして、降り下ろした。


それを魔力で硬度を補強した片方の拳銃で受け止め、もう片方の拳銃を構える。

引き金が引かれる前に明はすぐさま後ろに跳ぶようにして距離をとり、次の瞬間に放たれた魔力の球をチェーンソーで切り裂いた。



そんな二人を見ている人物が一人だけ居た。

和馬と明が戦っている戦場から500メートルほど離れた場所。

その人物は陸の上に立っているの居るのではなく上空に飛んでいた。


「魔物のほうも、やっとのことで収まってきたし……。

明と戦ってるけど悪いね、和馬くん。いい加減に派手にドンチャカやられるのも少しばかり迷惑なんだよね~」

その人物は奈菜。

和馬には聞こえていないだろうが、そんな事を呟く。


足には前に美咲と戦ったときに使っていた鎧に似たブーツを履いて飛んでいる。



「さすがに『風殺しの矢キル・ウィンドゥ・アロー』は強力だけど消耗品だから、また使うともったいないからな~。

違うので行くか~」

奈菜の手には、力を補強する手袋が光と共に現れはめられており、すぐに目的の武器を取り出した。

それはボウガン。

ボウガンと言っても普通の物とは違う……一言で言えば、普通の物と比べ巨大。

奈菜の身長よりも長いかと思うほどの長さがあり、それに見合ったほどの大きさの……うん、どの部分がどんな名前だかわからないから説明不可能だ。

モ○ハンのヘビーボウガン的な感じだと思ってくれ。

この頃、実際にあるものに例えることで甘えている気がするが……まぁ、気にしないでおこう。


「…『雷滅銃プラズマショット』」

奈菜がソレの名を呟くと、ボウガンがバチバチと音をたて青白い光を発し始める。

そして、よく映画で見るような銃弾を装填するように、奈菜はボウガンの横に付いている奈菜の手の幅ぐらいの長さの棒を自分のほうへと引っ張る。

すると、ガチャリという音共にボウガンの先のほうについている弓と同じようなモノ(名前なんだっけ? というか名前あるの?)に張られた弦が動き、ギギギ…という音をたてて無理矢理曲げられる。

それは発射する準備を終えたという事である(普通のボウガンなら発射されるのは矢なのだが、この場合は銃弾だと思われる)

奈菜は一息つくと、奈菜の顔の目の前に黄色い眼鏡が現れる。

それは前の眼鏡とは違い、周りの状況を把握するものではなく遠くの標的を狙い打つための魔法が付加されている。


「……っ!!」

奈菜は引き金を引くと同時に、電撃を帯びた莫大な量の魔力の塊が放たれる。

それは目に見えるか見えないか微妙な所の標的である明へと向けて突き進む。

その攻撃の威力は相当高く、ギリギリで避けた明が遠くからの狙撃の事を意識し退く事になり、二人の戦いは第三者…つまり奈菜により強制的に終わることになった。



威力が強すぎて数馬まで慌てる羽目になる事を奈菜は考えずに満足げな顔をしていた。

満面の笑みで…。




 ─ ─


これは次の日だったりする。



「やっぱりあなた方ですか……?」


「…何でそう思う?」

何故かミイナに呼び出され俺達は城にいた。

俺達の止まっていた宿の場所は知らないはずなのだが、さすがにミイナは王族のお嬢様。

すぐに見つけられた感じである。


ちなみに、皆(里稲の場合は興味なさそうに俯いているが…)炎のほうをジ~とにらみ続けている。


「私が助けられたときにも見た竜を、自分の目で見ました」


「……やっぱり炎のせいだ!!」


「ごめんなさい!!」

怒鳴り声を上げる俺と土下座をしているプライドなんて無いのか、と思うほどの姿勢の炎。

ちなみに俺がいきなり怒鳴り声を上げたせいでミイナがビックリしているが、とにかく今は気にしない。


奈菜から聞いた話だと異様にはしゃぎながら、そこらじゅうに火の球という、プレゼントをばら撒いていたそうだ。

しかも、城からも十分見えるぐらいの上空から。

本当に炎は一回、殴っておきたいところだ。

俺と美月なんて目立たないように、サラサラの砂の上に座ってずっと雑談してたんだからな!! 義妹殿と美月の弟様についてな!!(ちなみにコレも兵士などに見られ、目立っていたことを徹夜達は知らない)


「ま、まぁ…落ち着いてください」

俺と炎との間に入って、ミイナがとめている。


「さすが美少女…心も綺麗だ」


「炎、お前反省してないな?」


「……すみません」

言っておくが、反省などするはずが無い俺が他の人に、こんなことを言っている時点で可笑しいのだが……まぁ、そこは気にしないでおこう。

言っておくが、俺みたいな人間にはならないほうがいい…世の中生きていけない。

誰に対して言ったのかは知らんが…。


そんな時に扉がノックされた。


「……あ、はいっ。入ってください」

それに俺と炎を見て、なにやら固まっていたミイナが反応する。

すると…扉を開けて騎士らしき人物が入ってきて『時間です』と伝えた後に、一回礼をして出て行った。


「時間?」

さっきまで黙っていた大勢の一人…まぁ、美月なのだが。

美月が、そんな疑問の声をあげた。


「あぁ…今日はあの日でしたか。

あなた方も、丁度良いので付いて来てくれると嬉しいです」

笑いながら、ミイナはそんな事を言い。


「ぜひ付いていきたいです!!」

それにら炎が立ち上がり、そんな事を言った。

うん、反省はしてないな。


まぁ、とりあえずはミイナの後を付いていく。


「むぅ?」


「何だろうね~」

俺は変なうめき声を上げ、美月は楽しそうに笑いながらついていく。

むぅ…なんだか、気になるな~。

というか、この頃皆だんまりが多いな~。


まぁ、とりあえずは歩いていった先は城に面する広場。

そしてそれを見下ろせるようになっているベランダのようなところだ(城の場合、ベランダと呼んで良いのかわからないのだが…)

その広場には大勢の人間がワラワラとわいていやがr……うん、使う言葉が悪いな。

まぁ、とりあえずは描写に戻るが、その群衆はミイナが現れると騒ぎ出し、耳が痛くなるほどの声の塊が俺の鼓膜を打った。

変な言い方をしているが、ようするに………うん、とりあえず凄いという事だ。




そして…


「……                       …」

そして、綺麗な歌声が響いてきた。

声はミイナの方から聞こえ、ミイナは目を閉じ口を大きく広げ、精一杯という様子で声を出している。


その歌声は、あまり歌に興味が無い俺でも一瞬、聞き惚れるほどの歌声。

魔法で声を大きくしているわけでもないのに体の芯まで響いてくるような感じがあり、さっきまでうるさかった群衆も静かに、その声を聞いている。


さっきまで異様にうざかった炎も含め、俺達全員も黙っている。




─  ─


全員が、黙っている。


「……」

その中で里稲が自分の掌を見つめていた。

掌の上には、何かの種。

それを里稲がジッと見つめていると、すぐさま種が動き目を出し、花が咲く。


その花は、今も響くミイナの歌声に反応するように左右に揺れる。

今、この花は里稲の魔力で咲いている。

だが、里稲がその花に送っていた魔力を中断し、花へのエネルギーがなくなるとすぐさま花は枯れていった。




「完璧なクリア条件は魔物の全滅…そして、これから現れないこと」

誰にも聞こえない声で、そんな事を呟いた里稲の耳にはミイナの歌声が響いていた。

ボウガンの描写がよく分からなくて、ぐだった感がぱない。俺の力量不足のせいで、いい感じにできない。

歌はどう書けば良いのか分かりませんでした。




誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします。

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