表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第三章 セカンドワールド 堕勇と勇者の戦争
180/270

46話 何コレ恥ずかしい

新キャラ登場

基本的にタベは猫の姿で居るが、本来は他の獣人のように人の姿である。

では、何故人の姿ではなく、猫の姿で居るのか…という事になるが、これはタベが人の姿よりも猫の姿でまったりしている方が気が楽だかららしい。

…まぁ、これがタベに聞いた感じである。

その前に、獣人の女性から聞いたことによると……あの猫、王様らしいんだよね。

あのクソ猫が王様って……終わってるね。いや、ダメ人間代表である俺が言えたことではないけど。




まぁ、タベさん説明も終えたし…今の状態は、あの獣人さんがなんたらかんたらが終わって二日経ったわけだ。

今は夜中の11時くらいだろうか。

なんだか異様にアイスが食べたくなってしまい、今は一人でコンビニに行った後の帰りである。

結構近いところにあるので、レジ袋に何故か妹様や母親に頼まれたアイスをいくつかと飴などのお菓子が入っている。

そして、なんか食べたくなったので俺専用のカレーパンを二つぐらい買った。

時々、めっちゃ食べたくなるんだよね。


「……暑いな~」

あまりにも暑い。

今は確か9月のぉ~……いつだ?

まぁ、とにかく暑い……。

うん、それしか言えないんだよね…とにかく暑いんだけど、とりあえずは暑い。

むぅ……何いってんのか、自分でもわからねぇ。

もぉ、だめだ…暑くて頭まわんねぇわ。


「あぁ…独り言をくちゃぺちゃ喋っている俺は、あいかわらず変態っと…」

うん、自分で言って悲しいわ。

というか、一人だから異様に寂しすぎて嫌だわ、これ……。


まぁ、とりあえずは黙って歩こう。

家に到着するまで、あと2~4分ぐらいかかるしな。


「……」

歩き続けます。




「………」

ただ……歩き続けます、


「…………むぅ」

歩き続けたのでした、マル



「…ぬ?」

俺はなんとなく横を向くと子供が一人。

8歳ぐらいの男の子で、なにやらこちらをジ~っと見ているのが怖い。

ホラーではない意味で怖い。


「……」

とりあえず、無視。

俺さ、結構お人好しっぽいけど…そこまでお人好しじゃないんだよね。


まぁ、とりあえずは歩こう。

コンクリートの地面を叩く靴底の音…つまり、俺の足音が決まったリズムで夜遅く響いているのだが……なぜかペタペタとした音が俺の足音と同じぐらいのリズムで後ろから響いてくるんだよね。


「………後ろは絶対、見ない!!」

一人誰にも聞こえないように、心に決めるべきルールを復唱する。

これは持久戦だ。

家までの到着時間は差ほど長くは無い。

だが、さっき2~4分と考えてから……正直な所、一分でさえ経っていない。

これはある種のホラーと言えよう。


後ろ見たら、終わる。

…何が終わるかって?

後ろ見ると俺はつい、後ろに居る例のあの人の事を構ってしまう…その結果、何で一人なのか聞く。

なんやかんやで交番にでも連れて行くことになる。

その結果……さっきの俺の思考は…。





『そこまでお人好しじゃないんだよね(キリッ』

……何コレ恥ずかしいィィィィィィィィィィィィ!!!


そう、だから…絶対に後ろは、見ないのだ!!



カツカツカツ(俺の足音)…ペタペタペタ(例の足音)……こんな感じで足音が響いている。

これは長い戦いになりそうだ。

一分が通常の60倍の時間に感じてしまいそうだ……うん、一時間はさすがに言い過ぎたと思っている。


「……」

まぁ、どちらにしても危機的状況なのは変わらないのである。

本来の危機的状況とは違い、これは俺の心理的な危機的状況なので痛みとかは感じないので、本当はどうでも良かったり…したりするんだが、俺にとって恥ずかしいのは嫌なので頑張ってみる事にする。




カツカツカツ(俺の足音)…ペタペタペタ、グゥ~(例の足音…そして腹の虫が泣いた)……どうすればいいんだァ~!!

マジで困るんだけど、迷惑なんだけど~!!



「……(チラッ」

つい見てしまったのが悪い。



うん、まぁ…予想はしていたけど、さっきの子供だァァァァァ!!

む、無視しなくてはいけなi……ベタッ。

俺の思考の途中で『ペタッ』って音が聞こえた。


「……転んでるなぁ」

おもっきしウンザリ気味に呟いた俺は、つい振り返ってしまい…その目線の先には顔面から倒れた状態のさっきの子供が居た。


「あァッ!! もう…しゃがないなぁ!!」

慌てて駆け寄っていって、子供をを起き上がらせる。

その子供は異様に軽く、服装は軽いTシャツを一枚とズボンをはいており、その服はそれなりに汚れており、普通の生活をしているとは思えない。

まぁ、この時間に子供一人で居ること自体がおかしいんだが……。


「…?」

こっちを静かに見つめて、首を傾げる男の子。

狙ったように俺のあとをつけてきたくせに……恐ろしい子!!


「……だれ?」

あなたこそ、誰でしょうか?


「……そちらこそ、誰?」


「…しん」

……しん?


「しん? ……真とか?」


「……ん」

コクコクと頷く男の子…もとい真くん。


ぐぅ~…うん、また腹の音が………。

しょうがない、俺による俺のための俺が買ったカレーパンを1つだけ、真くんにあげることにした。

一応2つ買っといたから、俺の分はあるわけだし…。

それを食べて良いのか聞くようにこっちをジッと見つめてくるので、俺はとりあえず袋を開けて渡す。



「…じゃあ、とりあえず家に帰りなさいなッ!!」

無理っぽそうだけど…とりあえず逃げよう!!


俺は急ぐように歩き出し、カレーパンに噛み付いている真くんだけが残された…






……はずだったんだが。


 ─  ─



「…で、その子は誰?」

 

「え、いや、あの…特に俺は何も悪くないわけででして」


この世界の現実的速さを限度とし、全速力で走った俺は真くんに見事に追跡され、俺は家に入る前に玄関で捕まり、そして見事に母親に見つかった。

なんでこうなるん……。

真くん言うに『ありがとう』って言おうと思ったそうだ。

うん、いい子だよ……でも、同時に恐ろしい子だよ。



「もう一回聞くけど、その子は誰? 子供好きの私にとって『でかしたッ!!』って言いたくなるけど、ここは大人らしく対応していくわ」

母さんの質問。


「母さんの後半の言葉については無視するとして……この子は俺が拉致って来まし…いや、冗談だからさ、その振りかぶった金属バットを下ろしてください、我が父親である武さん!!」


「父親に向かって、その他人行儀な言葉使いは…なんだ?」


「じゃあ、息子に向かって金属バットを振りかぶる父さんは何だッ!?」

一応、呼び方は訂正した。

ちなみに、俺は正座…母さんはこっちを見下ろして立っており、父さんは相変わらずバットを持ってたっており、栞はこちらを特に何も言わずに見守っている。

そして真くんは、俺の後ろで未だにカレーパンを少しずつ食べている。

一回かじるごとに幸せそうな顔をするので相当気に入っっているらしい。


「…迷子の子は交番だったかしら?」


「……ん、多分そうだと思うけど?」

母さんの質問に俺の返答。


「じゃあ、明日私が連れて行くから…」


「…あ、俺二日後はまた泊り込みになりそうだから」

ちなみに、俺は二日後に用事がある………当然、勇syゲフンゲフン関係で。

このほぼ休日だった二日間の間に奈菜に、また異世界に行く…って言われて、絶望を味わったことを覚えている。


「まぁ、とりあえずは今日はお風呂に"徹夜"が入れて、布団敷いとくから徹夜の部屋で寝させてね」


「…はい」

すぐ眠るのは得意です。

とりあえずお風呂入って、寝ようかな……明日は学校無いけど…(ちなみに今は土曜)





ちなみに……母さんも人好し…そして異様に子供好きだということを前提に聞いてくれると嬉しいのだが。

交番に連れて行ってもどこの子供かわからない真くんは、預けてくればいいものを…結局母さんが預かることにした。

厄介ごとをもってくる俺が居て、厄介ごとを受け止める母親が居る、この家は…なんか終わってる感がありすぎる。

そんな訳で、なんか…この家で生活する人数がまた1つ増えた。



というか、結局……『そこまでお人好しじゃないんだよね(キリッ』だよね

真くん…普通の子供です。

今後必要なキャラなのか、必要じゃないキャラなのかはわかりません。




誤字・脱字があれば御報告宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ