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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
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18話 大会の間の一日。休みの日

前回のあらすじ

いろいろ大会をして

一日で結構消費した大会のスケジュール

そして俺の左手は使えなくなるものの一晩で直ってしまった

あの超弱いSランクはいったいなんだったのだろうか

たぶんSランクというのはデマだったのだろう

今日は大会の一日と一日の間の休みの日。


「ハッ・・・ハッ・・・」

ただいま絶賛息切れ中。

それでも走り続けるのには大きな理由がある。

おれは細い道を曲がり裏路地にはいっていく。

ここなら十分に暗いはずだ。

フードをかぶり闇にまぎれる。

俺はある奴らから逃げている。

裏路地を入り少し奥にはいった後てきとうに中身のない箱に隠れる。

普通なら闇にまぎれるまでで普通の人は撒けるのだが今回の相手はそうも行かない。


俺につづいて入ってくる人が三人入ってきた。

俺の体が強張るのを感じた。

その一人が手を前に突き出し、その手からすごい量の光が周りを照らした。

それは暗闇を簡単に吹き飛ばす。

あのまま外にいたら見つかっていただろう。


「徹夜はどこに隠れたのかな?」

この様子で少しはわかっていただけたろうか。

そう、俺を追っているのは内藤ないとう 美月みつき。要するに勇者様である。

そしてあの言葉通り助っ人がいた。

前は一人だったのに二人追加されている。

片方はなんというか、うん、直で言おう……カイラだ。

もう片方は犬の耳と尻尾を上下にピコピコ動かしている獣人さん……ラウだ。


「私はわかりませんね」

「・・・大丈夫。捜せる」


これがとても厄介だ。

カイラ・・・は問題ないとしてラウが問題だ。


ラウは犬の獣人だ。ようするに鼻がいい。

だから今日はもう10回以上撒いたはずなのに10回以上ロックオンされている。


何故美月から逃げているのか。

それは簡単な事だ、どこにナイフ・・・じゃなくてマイクをもった記者がいるのかわからないという事だ。

いつ俺の体にナイフ・・・じゃなくてマイクが俺の体にぶつかってくるかわからない。

避ける事も可能だがなんか嫌な予感もするのでできるだけ回避したいものだ。

まぁ、そんなわけで俺は逃げ続けているというわけだが…。


まぁ、あとは美月を捕まえて離れさせるというのも手だ。

あいつだけは運動神経がいいからついてくることもなくなるだろうけど、さっきも説明したとおり…マイク(ナイフ)がとんで来そうだ。


あとはカイラ。

あいつは『時の巫女』として相当の価値の持ち主だが俺には関係ないし、こんなことを予知していたら無駄すぎる能力だ。

だからこいつは関係ないということになる。


やはりここはラウを離れさせるしかないようだ。

ラウを離れさしたら美月とカイラを捜してる連中(主に勇者一行とジョイツさん達)に報告する必要がある。

これ以上捜されるのは面倒だからな。


…というわけで行動に移ろう

バッ!! っと思い切り金属製の箱を蹴破って飛び出しラウを抱えて…。


「「「・・・ッ!?」」」

三人とも驚いている。

建物の屋根に思いっきりジャンプして飛び乗る。


「ふぅ・・・。さらばッ!!」

そういうことで全力ダッシュandジャンプ。

そうしたら二人の叫びが聞こえてきた。


「「何で私じゃなくてラウなのーッ!!!」」

そういう問題なのか? ……俺は疑問に思いつつもとりあえず走る。


「別にお前らが嫌いってわけじゃないからアアァァァァァ!!」

一応フォローを入れておこう。


むぅ~

俺の目当ての人物は~―ッ!!

イタァァァァァァァァァ!!

ジョイツさん発見!どうやらカイラを捜してるようでキョロキョロしている。

ジョイツさんの手前にジャンプして着地する。


「む!? おお、徹夜くんか。」


「ちゃっす。ジョイツさん。む? そちらの方は」

ジョイツさんのほかに軽い装備をつけた女性が後ろにいた。

そういえば彼女も何かを探すようにキョロキョロしていた。


「こちらマイル・トクルサー殿だ」

ああ、あの新聞で言ってた。勇者ご一行様の一人の女性の騎士さんですか。

すると、よろしくと手を伸ばしてきた。


「えっと、徹夜てつやです、よろしく」

そういって握手をする俺。

正直に言おう。徹夜のほうしか呼ばれないため俺は苗字を忘れてしまった、

ちょっと(記憶の)過去をさかのぼろうと思う、

景山かげやまだ! …思い出せて良かった。


「誰かを捜してるんですか?」

一応確認。


「「巫女と勇者」」

二人一緒に答えていた。

ビンゴだぜ!


「じゃあ、あっちにいましたよ。さっき"チラッ"とだけ見ましたから」

一応 チラッ を強調しとこう。

すいうと、ありがとう とこたえ二人とも猛ダッシュしていった。

…すると、そちら側から。


『美月さまぁぁぁぁぁ!』『カイラさまぁぁぁぁぁあ!』


『『何故ここにッ!?』』


『徹夜君に教えてもらいました』


『『てつやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』』


『『いいから早く来なさい!!』』


『『んみゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』』


こんな感じの声が響いてきた。

なんと愉快なんだろうか、

さぁ~て。テキトウに今日はラウとブラブラしているか、ちょっとラウに冗談を言ってみよう。


「さびしかった?」


「・・・うん」

ああ!冗談のつもりなのが・・・まさか当るとは思わなかったよ。


2012/06/04 訂正しました

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