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俺は闇、幼馴染みは光の勇者様  作者: 焼き芋(ちーず味)
第一章 魔王編 物語の始まり
16/270

16話 大会ですよ♪

前回のあらすじ

秘密を話した末

いろいろな反応が返ってきた

今日は大会当日だ。

どうやら本当に美月(勇者様)はきているらしい。

顔隠して出ようかな。

本当に困ったなぁ~…正直、会いたくないわ。


そういえば髪留めが切られてたことを思い出し買いにいったんだ。

結局はテキトウに選んだ灰色の紐にしたんだけど、その店のオバちゃんがめちゃくちゃ女物をすすめてきて俺はとても苦労した。

男だといっても聞いてくれなかった・・・。

しょうがないから金属製のも買ってあげたんだが・・・いいカモかもね、俺。

まぁ、紐が切れちゃったらこれにしようとおもう、金属なら壊れないだろうし・・・ん?闇でまとめとけばよかったんじゃ・・・。

き、気にしないもん!!


まぁ、とりあえず大会が始まったのよさ(誰かのしゃべり方だが気にしない)

は~、えっとね新聞で見たんだが、ギルドの参加数は50だそうだ。

その中で有力なのが…。

『折る事のできない剣』上位の騎士のように剣の腕が立つ者ばかりだ(他のスキルも上位)

強い亀ストロングタートル』防御力売りのギルド。

『疾風の翼』スピード自慢の多いギルド。

青い剣ブルーソード』水の属性の魔法を使う人たちばかり。

…そして俺が入ったギルド。

空を飛ぶ鳥スカイバード』理由ですか?・・・さぁ?

……だそうだ。


そして最初の競技は、24体の中ぐらいの大きさ(身長(?)10㍍)のゴーレムと、1体の大の大きさ(身長(?)15㍍)のゴーレムをどれぐらいの速さで倒せるかだ。

チームメンバーなら何人でも競技に参加可能。

俺達は3番目に行うらしい。


「あのさ、俺試したいものがあるから一人でやっていいですかね?」

試したいものがある。

丁度いいからそれを試すことにした。

それをきいて他のメンバーは…。


「「「いいよ~」」」

この一言で了承。

そしてラルドさんがにっこりと笑う。


「ただし五分以内に全滅させてね」

うああああああああああああ!!!

プレッシャーがッ!!

プレッシャーがかかるよぉぉぉ!!

まぁ、多分可能ですけど・・・。


          ─  ─

…というわけで俺の出番だ。

俺がフィールドにはいると(コートを着てフードで顔を隠している)

遠めに美月の方を見てみた(彼女は『時の巫女』と同じ場所で特等席に座ってる。

ちなみにラウもそこにいる、待機室は参加者しか入れないそうだ。とても寂しそうだった)

すると


『てぇぇぇぇぇつぅぅぅぅぅぅぅぅやぁ―ブグゥッ!!』

こんな感じの大声がきた。

ちなみに『ブグゥッ!!』とは俺がおやつに食べていたソーセージを思いっきり口の中に投げ込んだ。それはプロ野球選手も顔負けな速度でまっすぐに口の中にホールインワンした。


そして目の前には25体のゴーレム。

ゴーレム作り選手権というものがあり1位~3位までの人が何ヶ月もつかって作ったらしい。


『では・・・始め!』

司会の女性の大きな声が聞こえた。

それと同時にゴーレムたちはこちらにすごい勢いでせまってくる。


よし! チートなせこい技の出番だな。

おれは剣の中にいた双子の精霊に教えてもらった魔法を使うことにした。


「『地獄の炎ヘル・フレイム』・・・四割程度でいいかな」

精霊さんが言うには相当威力が高いのでおさえめにしたほうがいいらしい。

おれが前に手をかざすとそこにはライターで火をつけたときと同じぐらいの小さな紫の炎があった。

それが一直線にゴーレムの群れの中に進んでいく。


すごい爆音とともに25㍍はありそうな紫色の炎の柱ができあがっている。

それは周りにいたゴーレムを衝撃だけで粉々にし、それをまともに食らったものは、ちりも残らず消滅した。

それは大サイズのゴーレムも例外ではなかった。


「・・・・うあ~、四割でこのぐらいって」

自分でやったのにビックリした。

ここまでのものだったら事前に教えて欲しかった。


『・・・えぇ~。タイムは5秒15でした・・・。この頃入ったばかりと聞いたのですが、これは反則な魔法を使ってきましたね~。

・・・まぁ、お疲れ様です。では次のギルドに―』

そういって俺の出番は終った。

ちなみに美月はキャッキャとはしゃいでいた・・・おまえ・・・・おォい。


「「「いや~、あれは反則だったね~」」」

戻ってきた俺に最初の一言。

ひどいよッ!!

ここまでのものだとは思わなかったんだもんッ!!


「次はレースだね。これは二人まで出場可能だけど、うちのチームが入ってるとこには『疾風の翼』のチームがいるからな~」

ラルドさんがうんうんうなっている。

俺が出ない事を祈ろう。


「もうちょっと実力見たいし徹夜くんと私かな~」

ああ、神様。何故あなたは私を見捨てたのですか・・・。

俺が激しくブーイングしていると…。


「訓練のときもっと厳しくするよ?」

「謹んでお受けいたします、ラルド様」

あはっはっは~、と笑っているラルドさん。

くそぅ・・・。


「ちゃんと次に進んでね~。私達の出番なしでおわるの嫌だよ~」

これはエミリィ。


「・・・私は別に」

これはライル。

ああ~、なんかもうやだ。


ちなみにレースのルールは、一人二週してから交換しもう一人が二週したら終わり。

俺達のほか9つのギルドと争うそうだ。

むぉ~、めんどくせぇ。

俺は現実逃避―じゃなくて休むために寝る事にした。



            ─  ─


レースは五回にわけて行われ最初ので一着と二着の10組。

そして三着の五組が争いそのときの一着と二着の2組。

あわせて12組生き残ることになる。


おれたちは二回目のレースだ。

そのはじまる20分前におこされた。


「・・・眠い」

まだ眠気は覚めず目をこすっている状態の俺。

それをみてライルさんがニッコリ―


「起きます。もうおきました」

嫌な予感がしたので緊急回避。

それをみてラルドさんは少しガッカリした様子だった。

あああ、よかった~。


所変わってレースになりました。

邪魔するのに攻撃あり、殺してはダメだけどね。

魔法ありのレースだ。


『よぉーい!』

この言葉でみんな準備する。


『―ドン!』

この言葉でみんな一気に走り出し、俺は結構本気でスタートダッシュをした。


『おぉ~っと、一気にトップに出たのは『空を飛ぶ鳥スカイバード』だ~ッ!!』

こんな感じの実況が聞こえた。


『さすがは『疾風の翼』でのNo、2!あのスタートダッシュについていっています』

横を見るとまるで忍者のような感じで走っている男が見えた。

その男がこっちを見た瞬間に手が動いたかと思うとナイフが四本飛んできた。

うおぉっッ!!

両手の剣ではじきながら走る俺。


「『火のファイアボール』」

お返しにというわけで魔法を放つがそれを軽々と避けてきた。

むっ!!このレースには障害物というのがあるのだ。

俺の場合は特大サイズのゴーレムが三体いて、それを壊すかそのままスルーするかだ。

そのゴーレムが一週目の半分に来たところでいた。

忍者のような男をジグザグに動きながらゴーレムの足の間を通っていくようだ。

おれは―


「どっせぇいッ!!」

跳んで、とりあえずゴーレムにむけて膝蹴りをかます。

その一撃でゴーレムは粉々に砕け散った。


「化け物か・・・ッ!!」

俺が着地したところにあの忍者が横にならんでいて、こちらに向かってそんなことを言ってきた。

失礼なやつめッ!!


『トップの二人が二つ目の罠に入りました』

実況の声が聞こえた。

むぅ、そろそろこいつを突き放すか。


「『重力操作グラビトン』おれのまわりだけ5分の1に」

俺の周りだけ重力が5分の一になる。

同じ力加減で走っているのに一気に加速した。

それをみた忍者は…。


「『加速』」

その声が聞こえると同時に忍者はもっと早くなった。

むぅぅぅ~!!

ならば…


「『バナナの皮』」

後ろにいっぱいバナナ(みたいな)の皮をまいてみた。


「むぎゃあああああああああああ!!」

後ろからそんな声が聞こえた。南無

まぁ、バナナの皮に似たものなんだけど結構すべると思うよ。

俺これで滑って頭打ったもの。

ちなみにトラップの発動は遅く、俺が通過したあとに発動していた。

そしてもう二週まわり終わりラルドさんに代わった。

ラルドさんもすごい速さでさっきと同じように『疾風の風』のNo,1の人と争っていた。

結局はラルドさんが一着だった。

これで次に進めるらしい。


そして午前の競技は終った。


むっ!?ゴーレム25体いらなかったんじゃね!?

・・・という疑問は捨てておこう。



2012/06/04 訂正しました

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