21話 ケイア
なんか、遅くなってすみません。
無計画は、ここまで人を苦しめるんですよ…あなたは、計画を立ててから実行しましょう。
久しぶりに累計ランキング見たけど…何だ、あの高レベルな戦いは……(戦いではないと思うけど)
「ようこそ、異世界の人たち…奈菜と一緒に来てくれてありがとう」
銀髪ロングヘアーの女性はニッコリと微笑みながら優しそうな声で、そんな事を言った。
「私は、ケイア・シュバルゲート。一応、王女やってます」
一応て…。
「あなた方が徹夜くんに美月ちゃんですね…奈菜から話を聞いてますよ。宜しく」
ケイアさんは、俺達に近づいて来て、またも微笑んでくる。
「……よ、よろしくです」
あれ…? 言葉がおかしくなったよ…完全に緊張してるな、俺。
「あ、宜しくお願いします」
なんだかペコペコしてる美月。
なんで、こんなに緊張してるんでだろうか…?? 俺らしくないわ~。
まぁ、とりあえずは宜しくお願いしますっ!!
うん……俺らしくないわ~…どうしたよ、俺。
「なんというか…普通の人だ」
ぶっちゃけるぜ、俺。
これこそ、いつもの俺じゃないかな……あまり、そう思わないが…。
「…まぁ、こんなわけでしてね…アハハ」
「普通がいいでしょぉっ…国民とも簡単に親しくなれるのよ~」
苦笑い気味な奈菜と、どこか誇らしげなケイアさん。
なんか…うん。さっき俺言ったけど普通の人だね…こんな人だったらすぐに親しくなれるわ。
うぅむ…なんだろう……今回は異様に俺の邪念が少ないような気がするんだが、どうしたのだろうか………?
そんな感じで居た訳だが、後ろの扉がノックされ、それにケイアさんが軽い返事をして中に入る許可を出した。
「ケイア様、私に何か御用でしょうか?」
現れたのはピシッとした金髪の男性で、いかにも騎士というような男性。
年齢は18~25あたりだろうか?
「えぇ…ミサイド。
奈菜がお友達まで連れて来てくれたのよ…まぁ、理由はどうであれ…ね。
ミサイドは今騎士団長をやってる人よ」
明るいイメージの声で、そんな事を言うケイアさんだが、ミサイドと呼ばれた男は奈菜をギョッとしたような目で見て、奈菜はどこか苦い顔で見返している。
「奈菜殿……よく帰ってこれましたね…」
「あなたは…騎士団長が死んで、かわりに騎士団長の任についたんですね」
どこかトゲのある言葉をお互いに吐いている奈菜とミサイドという男性。
昔に会った時に、相当ケンカしたのだろうか…?
ケンカという生易しいものですんでて欲しいものだが、この世界じゃあ行く所まで行くと相当危険なものになるからな~~……怖いわぁ。
「逃げた弱者がここにどんな用ですかね~・・・」
「そういうアナタは、前のボクにも負けるほど弱かったはずだけど……?」
………。
うわぁ、いろいろとぶっちゃけてるよ…。
「私だって訓練はしているんですよ…私があの時と同じ実力とでも……?」
「それを言うならボクにも当てはまりますが…? ここでぶちのめしてもかまわないよ?」
二人の間で異様に熱くなってる感じだが…呆れ顔をしていたケイアさんが中間に入っていく。
「あなた達…やめなさい。
何で、あなた達は…昔から、そう仲が悪いんですか……」
無駄に繰り広げられるケンカの嵐の間でケイアさんは、ただただ溜息をつくばかり。
面倒なので描写はしないが、もういろんな方向にとケンカは広がっていくわけだが……俺でも呆れてしまうので、もう諦めよう。
……描写って、なんのこっちゃ?
「はぁ…とりあえず、この二人はほっておきましょうか…」
完全に諦めたケイアさんは、俺と美月のほうに向きを変える。
「とりあえず、お茶しましょう」
この人もマイペースやな……。
まぁ、そんな事を思ってしまったわけだが…俺は当然お茶します。
ああ…このお茶うめぇ~……お茶の味とかわからないんだけども~…うそっぱちな、俺である。
世の中知ったかぶりをしとけば、やってられるんですよ?
「ふむ…奈菜は、そんな感じで生活してるんですか」
「まぁ、私達は最近知り合ったばかりなので詳しくはわかりませんけどね」
「それでも、私は奈菜の生活を聞けて嬉しいですよ」
「ふむ…ここまで良い人が居て良いのか?」
そんな感じで話している俺達だが、話題に上がっている奈菜は、まだケンカをしている。
もう、俺も美月も完全に無視に入ってしまい。
口喧嘩をしてるサイドと和やかにお茶をしているサイドに別れているのでなんだかシュールである。
まぁ、どんどんと時間が進み。
何故か夜になっていたので、城に泊まっていくと良い…と言われてしまったわけで……俺的には堅苦しそうなのは嫌なので宿に戻りたかったのだが、奈菜がそうしよう、と賛成してしまったので城に泊まる事になってしまった。
そして、城の内部も外も真っ暗になってきたときだ。
なんとなく、見学してみようかな…という思いで、城の中を一人ポツンとハイカイする事にした俺。
「ほぅほぅ…こんな感じなのか~」
キョロキョロと左右に視線を動かしながら、歩いている俺は軽く不審者だが…兵士は俺の事を気にしない……というよりも、気づかない。
お馴染み(?)である俺の闇を纏わせたコートを着ているため、完全に闇に紛れているので気づく者は居ない。
「うむ?」
俺の視線の先には、一匹のムカデのような虫。
そいつは、真っ黒で先が見えない通路の先へと、百本(なのか?)の足を動かして速めのスピードで歩いていく。
「暇だし、ついて行ってみるか」
俺は興味があったので、追いかけてみることにしてみたわけだ。
まぁ、眠いし…自分に貸し出された部屋には早めに戻るだろう。
相当、内容が薄いですね。
本当は、少し休憩を徹夜くんたちに与えたかったのですが…それだと続かないので急いで内容を進めて行こうと思います。
まだ、時間はかかると思いますが……。
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