15話 秘密を話した末
前回のあらすじ
ライルに勇気をもらい
秘密を話す事に。全部話したわけではなかったが
とても晴れ晴れした気分になった
その日からの三日後
秘密がばれてから3日後。
俺が話して彼女達の反応は驚き、そして笑みだった。
(カイラは『時の巫女』だからか、驚きもしなかった。
『時の巫女』…恐るべし)
なんで笑ったのかは俺にはわかりません。
難しい事は考えても意味無いと思います。
みんなも知ってのとおり(?)俺は勘で動く(?)派ですから。
そしてそのあとには質問攻め。
何故その力を使えるか、どんな事でできるのか。
いろんな質問、答えられるものには答えたし。
答えられないものには わからない の一言です。
そして俺はライルに質問してみた。
単純な事で闇は魔族は誰でも使えるのかということだ。
ライルによると、魔族でも闇を自由に使えるのは上の上らしい。
ハハッ!!俺は完全なる異常な存在ですな。
そして上の下から中までは、他の魔族が作り出した闇の中でも昼間と変わらずに見れるという事。
ライルは他の魔族の闇でも見れるらしい…結構上のようだ。
それから下はあまり関係ないそうだ。
ん~、そしてさ闇って荷物をしまったり中に入る事ってできないんだってさ。
おお~、徹底的に異常な俺。
そして、荷物をたくさんしまえるとしったみんなは俺に荷物係を押し付けた・・・うぅ・・・ひどい。
やっぱり隠してたほうが良かった・・・。
むぅ、立ち直れ俺!
まさかこんな反応されるんだったら隠さなくて良かったんじゃね~?
こんな感じでうなってたらラルドさんが、他の人にはあまり言わないほうがいいといってきた。
言う気はないんで大丈夫です。
そしてまた訓練がはじめった
いいじゃん!もう訓練しなくて!俺は光が苦手なんだよッ!!
これをつい言葉に出してしまった。
それをきいてラルドさんはにっこりと笑い。
「あ・ま・え・ん・な」
ひいいいいぃいぃぃぃぃッ!!
こわいよぉぉおぉぉぉ!!
イイイアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァッァァ―――!!
─ ─
そしてあの日からライルは仮面をつけなくなった。
だからちょっと質問してみた。
「何で仮面つけないの」
直球だ。
「・・・あなたがこの顔を可愛いと、この右目を綺麗と言ってくれたから
もう、隠す必要はない・・・」
ライルの顔が気のせいか少し赤くなっている。
むぅ・・・?
まぁ、それは気にしないでほかに気になることがある。
「その瞳はいつから?」
すこし驚いた表情になると、すぐに話してくれた。
「私がまだ幼いときに私が丁度いた建物が火事になったんだ
奇跡的に私は助けられたんだけど、あの火事だったから火傷がすごいかと思われた
だけど、火傷はおろかかすり傷一つおってなかった
その次の日には右目だけが赤くなっていて・・・」
赤と火ですか。
むぅ~、やっぱりなんか違和感があるんだよね~。
なんというか、その瞳になにかがいるような、俺の剣と同じような感じだ。
「むぅ、別に気にしなくなったんだったらそれでいいけど、多分何かいい事あるよ。自分の気持ちしだいだろうけど」
俺にはこんぐらいしか言えませんな~。
俺の予想では火系の精霊がいるとしか考えられないが、生き物の目に憑くというのはありえるのだろうか?
確信は持てないからこれだけしか言えない。
そして気にするのを忘れていたが新聞を見てみる事にした。
『◎×新聞
(いつも思ってたけど国境をこえてこっちまであるんだからこの新聞スゲェよな)
今日のニュースですぜ!の時間。
今日は勇者様についてだ。
数日前に魔法の特訓を始めた勇者様だがその覚えが早く、必要な魔法はほぼ覚えたそうだ。
(さすがは完全完璧女だ)
そして~!!
勇者様は『時の巫女』にあうために今日出発した~!!
最低でもギルド同士で争う一大イベントの最初の日には間に合うだろ~ォッ!!
その美しい勇者様が出発するときには……サラスム王都でも祭りのように騒がれるはずだ~。
正直こんな記事かいてるよりも外に出て騒いできたいぜぇ~ッ!!(仕事しろ、仕事)
という、私欲はボーナスを得るために押さえ込みまた書き始める事にした。
(ホント、この記事を出してる会社はこのままでもいいんだろうか・・・)
…というわけだ、(どういうわけだ)これで勇者様を木の上から見る事もできなくなり(ストーカーかッ!?)とても残念だ。
ああ、人気だったラルドさんのチームも出て行っちゃうし、勇者のほうも出て行っちゃうしで困ったよ。
あ、忘れていた、勇者ご一行が決まったんだった(仕事ならちゃんとしろよ)
えっとな~、勇者様はもちろんのこと。
騎士で腕が立ち性格がまっすぐな若い青年のロイズ・ルーサニッヒが選ばれた。
そしてもう一人の騎士はこの国の初の女性の騎士でとっても強く可憐なマイル・トクルサーさんだ。
そして魔法ギルドで女性のSランクのサイスさんが加わった。杖ではなく鎌を振り回す事で有名だ。(なにで有名になってんだよ、この人)
そして最後の主力にロミル・トゥートニさんだ。
この人は剣術にすぐれ、ギルドのSランク。これぐらいしかわからないの残念だ。
(結構Sランクを入れてますな~)
そして最後に召使のラルチちゃんだ、とてもかわいらしくて・・・恐ろしいほどの蹴りを放つ少女だ、私も食らったのでじゅうぶんなほど理解している。
(お前も食らったのか・・・!!)
このぐらいで今日はやめておこう!
さよぉ~なら~。
おまけ:勇者様の愛人らしき人はレーゲン王都にいるらしい(・・・俺じゃないもん)
前、この記事を担当していた記者・・・見つけ出すといっていた人がナイフをもってインタビューをしにいっている(完全にインタビューじゃねぇ…)』
・・・。
記者に気をつけないといけないかもしれない・・・。
それでこの日は終った。
2012/6/03 訂正しました