12話 今日はシリアスかも知んないよ? ・ω・
前回のあらすじ
精霊ともはなして
仕事の護衛
なんとなく外に出発
そしたら黒い奴ら登場で、台無しに
とりあえずすぐに撃退しておれはその一人を拷m・・・
いや、なんでもない
所変わって…俺は地下。
別に俺が地下というわけではなく地下にいるという事です。
「何か吐いてよ~。おじさぁ~ん」
俺はこんあことをいいながら捕まえたおじさんにデコピン連発している。
デコピンと言っても相当痛いだろう。おれのデコピンは岩をも砕く(たぶん)
デコピンを一回するごとにとてもすごい音が鳴っているわけだが、そしてされているおじさんは・・・。
「・・ぅ・・・(ドパァンッ!)しゃべ(ドパァンッ!)れ・・・(ドパァンッ!!)
ないんだ(ドパァンッ!)・・・が…(┣゛パパパパパパパパァァァンッ!! (連発))」
こん感じになっている(というか、ストレス発散といっても具体的な方法がわからん)
ハハハッ!!しゃべろうとしている(たぶん真実は言わない)人の邪魔すんの面白いなぁ
んで?なに?
なにしゃべんの?
「わ、私達は金をぬすもうと─(トパァンッ!!)・・・」
「それにしては殺しなれてる動きだったが・・・?
それに金を取るだけだったらスリでもいいし声で脅せばそれで終わりだろ。
アホか」
「・・・」
黙ってこちらを睨みつけるおじさん。
ああ、俺ってこういう知識無いから良くわかんないんだよね~。
ホント困るなぁ~。
こういうときに使う魔法ってないのかな~。
う~ん、あるにはあるだろうけど名前が出てこない・・・。
う~ん、やっぱり物理的な方法か~。
髪の毛を抜いていくとか?うん、それはなんか違う。
あ!歯を抜くとかかな!?ん~そのあとに歯を処分すんのがめんどくさいからやだ。
やっぱり俺がさっき思いついた方法でいくかな~。
「命が大事ならそこに大の字で寝転んでくれ~、上向きで頼む」
ちなみにおじさんにはロープも何も使ってません。
正直逃げられるかの心配なら無用だ。
逃げられるならもう逃げているだろうし、おじさんは嫌そうな顔をしながらいうとおりにしてくれる。
命令どおりに動くとか、ハハッ!!、犬みたいだ。
そのあと両方の手のひら、両足、腹あたりに5kgの錘を乗せてく。
「これが拷問になるとおもってるのか?」
おじさんはニヤニヤしながらこっちを見てくる・
あ~、きもいな。
俺は無理して(キモイ顔に向けてやるのはきつい)ニッコリしながら…。
「おもいますが何が?─『重力操作』10倍なんてどうだろうか?」
5kgの錘は10倍になるし、自分の体重も10倍なのできついだろう。
「むげごごごごごごごごごごごごご!!」
おじさんのうめき。
あ~、両手の親指にローブを巻いて吊るすとかもやってみればよかったかも。
それで重力操作するのもおもしろいだろうし、俺は見るのは嫌だけど・・・。
親指は血が回っていないせいで腐っていくだろうし、ちょっと残念な気もするな~、・・・やろうかな。
「しゃしゃしゃしゃしゃしゃべべるから、やややめめめてててくれれれ」
ふむ、もったいない事をしたな~。
…ということでやめてあげました。
ちなみに錘も格好もそのままいつでも再開可能です。
「チッ・・・」
舌打ちをするとおじさんは話し始めた…住所とか命令の内容とか。
まぁ、嘘をいっている動作はないのでなによりだ。
チェッ!ちょっと残念だ…もっとやりたかったのに。
─ ─
ラルドさんたちも戻ってきていて一つの場所がわかっていた。
それは俺がおじさんから教えてもらった住所の場所だ。
で、教えてもらったのは住所だったわけだが…その住所を聞いてみると・・・。
「結構なお偉いさんの豪邸ですね・・・」
うあ、俺の予感的中ですか(前の話を見てね♪)
そしていろいろと決めたのが一応警察みたいな人たちと一緒に乗り込んで隠れ家が何たらうんたら。
時の巫女は最重要人物だからお偉いさんがなんたらかんたらでも大丈夫らしい。
あくまで隠れ家を見つけられればだが…闇ギルドの人たちは生け捕り、お偉いさん生け捕りてな感じで何たらかんたら。
時間通りに一緒に乗り込む(なんたらかんたらが多いな)
そしてすぐにその時間となった。
『突入を開始してください』
この声を聴いた瞬間一斉に入っていった
メイドさんみたいな人たちはおどろいている…他の人たちは隠れ家みたいなものをさがしているわけだ。
「・・・」
むぅ、予定とは違うだろうけどちょっと外れるか。
俺は他の人が地下に向かうのとはずれて上の階に行ってみた。
何回か扉を開け中を確かめた。
そして5回目にみつけた。
男はえらそうに座ってしかめっ面でこっちを見ていた。
だけど顔中に冷や汗をかいていて余裕がなさそうだ。
「・・・なんで『時の巫女』を殺そうとした?」
この言葉にビクリッと肩を震わすお偉いさん。
…するとニヤリッとわらい。
「あのガキが調子にのtt─(ヒュッ)」
途中で言葉をとめたのはおれがてみじかにあったとがったものを投げたからだ。
それはお偉いさんの頬をかすり壁へと突き刺さった。
その頬の傷からは血がたれ始めている。
「そんな理由で襲っていたら権力があってもなくてもすぐに破産する。
そんな馬鹿な事を考えるしかできない脳ならずっと前に破産しているだろう」
お笑いさんは黙ってこちらを睨んでくる。
ああ~、さっきの襲ってきたおじさんやらこのお偉いさんやら。
今日は俺は睨まれるのが多いかもしれない。
・・・てかさ、俺もある意味気づいてなかったんだけどさ。
さっきのって私はやってないみたいにウソ言うべきとこなんじゃね?
微妙に私がやりましたって言ったようなもんですけどこれ。
本当にこの人馬鹿なのかもしれない・・・。俺が遮ったけど、さっきのも本当かも・・・。
「正直に言わないと目の玉えぐるぞ」
自分でも驚きなほどに感情がこもってなかったよ~。
ああ~、それにしても気になる~。
さっきから気配がしてたんだけど陰に隠れている誰かに気になるよ。
俺はそちらに何気なく近づいていく。
当然お偉いさんからは目をはなしません!
そしてそこにいた人の首根っこをつかむと思い切りひっぱってみることにした。
「─あっ!?」
それはカイラだった
おお~、敵の隠れ家に来ちゃうなんて馬鹿だね~。あんた。
とりあえずしかりつけながら頭に軽くチョップを50連発。
50回もやられたら痛いだろう。
「というわけで早く答えてくれ。こいつをもっと叱らなきゃいけないんで」
えぇ~ッ!?まだ叱るの!?という声は無視で・・・
お偉いさんを睨みつける。
「・・・私はまz─」
また声が続かなかったのは別に俺が何かしたわけではない。
この部屋には二つの窓があり、その一つから突然全身を隠した奴が飛び込んできた。
その手には小型のナイフが握られている。
「─ チッ!!」
俺の舌打ちです。だってめんどくさいだもん。
慌ててカイラをかばうように立つとナイフがこちらに迫ってくる。
こちらも剣を抜きそれをはじき返す。
その次の瞬間、何十回もナイフが迫ってきた。それを一つ残らずはじき返しカウンターで反撃をする。
それが顔のフードを切った。
一瞬だが顔が見えた。
するとそいつはお偉いさんのほうにまで一瞬で飛んで戻った。
顔は周りの布を手で寄せて見えないようにしている。
「おおっ!あんたか!たすけn─」
またお偉いさんの言葉は続かなかった。
俺が何かしたわけでもない、別に誰かが飛び込んできたわけでもない。
飛び込んできたやつがいきなりお偉いさんの首を切りつけ、血が凄い勢いで噴出しお偉いさんは力なく倒れた。
「なっ!?」
俺がビックリして固まってる間にそいつはご丁寧に割れてないほうの窓から飛び出していった。
この部屋の二つの窓がどちらも割れて風が通っていく。
慌てて窓の外を見てみるとすごい速さで逃げていく奴がみえた。
「あの動きにあの一瞬で見えた顔、少し黒い肌に黒い髪・・・魔族
しかも─」
俺は少し考えながら一人で口を動かしている。
「─女性・・・」
完全にあのうごきとあの顔は女性のものだった。
「じょ、じょじょじょじょ、女性!?」
その声を発したのはカイラ。なんだと思ってそっちを見てみると、俺を指差しながら女性だなんだかんだ叫んでいる。
む?・・・気づかなかったけど髪を縛っていたゴムが切られていた。
ああ、さっきの奴にやられたな、不覚を取ったとでも言っておくか・・・。
「徹夜!お前は私をだましたのかッ!?」
すごい表情で叫んでいるカイラ。
・・・(イラッ)
「俺はだましてなんかいねぇッ!!おれは男だァ――――ッ!!」
シリアスな雰囲気は俺の叫びで綺麗さっぱり吹っ飛んでいった。
2012/6/03 訂正しました