7話 フフフ…
祝!!100話記念!!
・・・いや、特に何もないですけどね・・・
番外編なんてこの展開の所に入れられないですからね
まぁ、今日もいつも通りということで~♪
「ふむふむ、これが裏側」
瑞穂の言葉
周りは昼だって言うのにどんちゃん騒ぎ
殴り合いはもちろんのこと、治安が悪いの間違いなしという場所である
ちなみに地下道であったおじさんとはもう別れた
「いつ来ても、酒臭いな。酒はあまり好きじゃない・・・」
俺の言葉
「それにしてはよく飲むよね」
美月のジト目
「・・・やけ酒だ」
「何に対して?」
「・・・黙秘権を行使する」
美月にめんどうなことを巻き込まれたから、なんて言えないです
言ったら怒られます・・・
「・・・ふぅん、そう思ってたんだ」
美月にそんなこと言われた
「あれっ!?心読まれたっ!!?」
俺の驚き
「・・・やっぱり私関連なんだ」
さらにジト目が鋭くなる
これは・・・
「カマをかけられただけだったか・・・
冗談だぞ、美月。お前がカマをかけてるのを知っててわざと言っただけだぞ」
あはは~、俺って嘘が下手♪
「・・・今度、何してくれる?(ム~ッ」
ああ、また膨れっ面・・・いい加減直せよ、大人になれ
いや、俺が言えることでもないけどな・・・
「ん~・・・ん~・・・今度買い物に付き合ってやる」
「なんかいつも通りの気がするけど、それでいいでしょ・・・」
少し納得が言ってない感じだが、許してくれる美月
ふぅ・・・
「俺達の事を忘れないでくれ・・・」
和馬がそんな事言ってきた
・・・正直、忘れてた。とりあえず嘘を言おう
「あっはっはっは、忘れてないぞ~、えっと~・・・無視しただけだ」
ちょっと本音に近いかも・・・
「そっちのほうが悪質だと思うが・・・」
和馬のそんなツッコミは気にしない
「んじゃ、行こうか」
と・・・歩き出した所で爆発音が響いた
「「「「・・・ッ!?」」」」
そしてある場所で煙が上がっていた
あと・・・なにやら竜の雄叫びのような声が聞こえた
─ ─
『・・・堕天使の相手はめんどくさいなぁ』
そんな声が響いた
その声は七つ、ハモっている様な声
声の主はヒドラ、七つの首を持つ竜の亜種だ
周りは戦闘で壊れている。5階建ての建物が下だけ壊れてころがってたり
人形が首だけ壊れていたり、お店の壁が崩れていたり、などだ
「なんなんだこの世界は・・・天使に匹敵する力を持った奴らが多すぎじゃないか?」
そんなことを言ったのはヒドラと対峙している男
その顔は美形、背中には白い翼、見た目でやわらかそうな感触があるだろうと思える
その男は翼で飛んでいたりする
『堕天使ごとき負けてるようじゃ、全国のヒドラに申し訳ないよ
まぁ、僕しか居ないんだけどね』
そんなことを言ってる竜の後ろでは黒髪黒目の少女・・・ミィがいる
『ん~、本気を出してみたのはいいけど
この姿じゃミィを間違って潰しちゃいそうだ』
そんな声が聞こえると、次の瞬間には白い髪の少年の姿に戻っている
「君ぐらいならこの姿で十分でしょ」
その少年・・・つまりヒドラが言った
「・・・堕勇とやらの誘いにのって黒髪黒目の人間を捉えるのを協力することにしましたが
こんな面倒な奴を相手にさせられるとは・・・困りましたね」
そんな言葉と共に、背中の翼を動かし急降下する
その手には剣が握られていて、その剣を横なぎに振るう
「おっと・・・ッ!!」
ヒドラはミィを抱えてその剣をジャンプして避ける
そして堕天使のほうに手を向けると、そこから雷、火、水のそれぞれの属性の魔法を放つ
「三つの属性を同時に放つとは・・・っ!!」
その魔法を全て避けながら堕天使が驚きの声をあげる
「さっきの僕の竜の姿を見てわからないの・・?
僕の首は七つ。一つの首に一つの属性が宿ってるんだ~
だから、僕は時空と想像以外の属性は全て使えるんだよね~」
ヒドラはそんなことを言いながら土、水、火、雷、風の5つの魔法を同時に放つ
それに驚きながらも全てを巧みにかわす堕天使
全部かわした後に光属性の魔法を放つが、ヒドラが放った闇属性の魔法で打ち消される
「自分で言うのもなんだけど、亜種ってのはすごいよね。他の竜よりも属性が強力なんだ
魔王とか魔族のトップあたりしかまともに闇は使えないはずなのに僕も使えるんだからさ」
その言葉と共に闇を数発放つ
それを堕天使は光を帯びた剣ですべて切り裂く
「本当に厄介ですね・・・」
その言葉と共に動く堕天使、翼を動かし急接近する
手に持っている剣を振るう
「僕が中距離攻撃しか無理とか思ったんでしょ~
でも、それは少し間違いだな~・・・」
ニヤリと笑うヒドラ
次の瞬間には堕天使の剣をよけ、堕天使に数発の拳を食らわしている
「ぐあっ!!?」
それで吹っ飛ぶ堕天使
「それにしても、少し弱すぎるなぁ~・・・手負いで動きが鈍いかな?
そういえば、噂でイリル様が戦争時に堕天使と悪魔を相手に無双したとか・・・」
そんなことを言った瞬間に魔法が飛んできた
それをヒドラは火属性の魔法で打ち消す
「・・・あのクソな竜の事を知ってるようですね、あの竜は絶対に私が殺さないと気がおさまらないんですよ・・・」
さっきとは違い完全に怒りの表情をしている堕天使
「本当に、イリル様にボコられたみたいだね~」
それを見て楽しそうにケラケラと笑うヒドラ
そしてその笑いもおさまり、真剣な顔になると
「でも・・・君如きじゃあ、イリル様を殺せないよッ!!」
その言葉と共に走り出すヒドラ
「この私が殺ると決めたんだ。絶対に殺る!!」
そう言いながら剣を構え走り出す堕天使
そして二人がぶつかり合おうとした時
誰かが日本刀を手にヒドラに襲い掛かった
「な・・・ッ!!?」
慌てて避けるヒドラ
だが、少し遅かったようでヒドラの体を日本刀が浅く切り裂いた
「・・・チッ!!」
舌打ちしてさらに下がるヒドラ
不意打ちしてきたやつが追撃を仕掛けてこようとしてくるが
七つの魔法を放ち足止めをする
「貴方も来たんですか・・・堕勇さん」
堕天使がそう言った
「・・・お前がいつまでも遊んでいるからだ」
不意打ちをかけてきたやつは黒髪の少年、今の動きを見るだけでも強敵
しかも堕天使とあわせて、敵は二人になった
「・・・(これは正直やばいね・・・ミィを一人で逃がすか?いや、二人相手には無意味か・・・むぅ・・・ん~、この場合はどうしたらいいんだろうか・・・?)」
抱えてるミィがヒドラにさらにくっついている
ヒドラは考え続ける
ちなみに・・・
「・・・(それにしても堕勇って何?)」
ちょっと今は少しどうでもいい疑問もあったりする
そして考えた結果は・・・
「うん・・・ここで堕天も堕勇も二人一緒に沈んでいただこうか」
これが考えた末の結果である。とても単純だ・・・
それぐらいしか考えられないのは徹夜同様、悲しい生き物だと言う事だ
「あなたのこの状況がわからないようですね・・・」
堕天使が口を開く、呆れたような表情だ
「お前の屍からそいつをいただいていく・・・」
堕勇と呼ばれた人間・・・黒髪の少年が言った
だが、三人とも動かなかった
いや、唐突の事に動けなかった・・・というべきだろうか
突然、横から乱入者が現れたからだ
「久々のストレス発散だZE☆…ヒャッハァァァーーー!!」
そんな声と共に堕天使と黒髪の少年に
堕天使とヒドラの戦いでほとんどが壊れていた5階建ての建物が振り下ろされた
その建物を振り下ろしたのは、これまた長い黒髪を後ろで縛っている少年・・・つまり徹夜だ
そして、次の瞬間・・・その振り下ろされた建物が爆発したかと思うと
爆発で吹き飛ばされた場所には堕天使と日本刀を手にしている黒髪の少年が立っていた
「・・・これぐらいじゃ、簡単には潰れてくれないかぁ~」
それを見て徹夜が呟いた、とてもめんどくさそうな顔をしている
「お前・・・誰だ?」
黒髪の少年が徹夜を見て、口を開く
「勇者の幼馴染だ・・・それより俺の事だけを気にしてていいのか?」
徹夜がそんなことを呟く
その言葉に何か思うよりも先に動きがあった
数人の影が動いた
堕勇の黒髪の少年のまわりには、ハンマーを持った瑞穂と拳銃をもった和馬がいた
どちらもすでに攻撃態勢だ
そして、堕天使の首には美月がロングソードをあてている
「・・・ふぅん、最初に出張ってきた堕勇はお前か。
都堂 泰斗」
瑞穂がその少年の名前を言った
それは当然、徹夜と美月は聞いた事のない名前だった
「お前達も来てたのか・・・ふぅん、瑞穂と和馬か・・・
あとの二人は・・・誰だ?」
それに対して冷静な感じで返答を返す泰斗という少年
「ああ、俺達のクラスメートだよ・・・この世界では勇者だけどな」
それに和馬が答える
「ねぇ、この人、翼が生えてるよッ!!柔らかそうで触りたいんだけど!!」
ちなみに美月は少しだけはしゃいだりもしている
この場面ではズレた発言と言えよう
「触らないでくださいね、手入れするのは大変なんですから」
ちなみに堕天使も同様にズレた発言をしている
ズレた発言をした後に堕天使は堕勇・・・泰斗と呼ばれた少年を見て
「それで、どうするんですか・・・・?この世界の勇者達を相手するのも面倒なのに
どうやらあなたの知り合いも居るようではありませんか」
堕天使が問い
「…ここはとりあえず退く事にする」
それに泰斗が答える
「ふむ・・・では」
すると堕天使の手から周りを埋め尽くすほどの光が放出される
「「「「・・・ッ!!?」」」」
それにみんなが驚き、慌てて目を伏せる
光がおさまる。すると・・・その場には堕天使と堕勇はいなくなっていた
静けさがこの場を満たす
「これはめんどくさくなりそうだなぁ・・・ホントうざってぇ~・・・」
徹夜の呟きがその静けさをブレイク!!…したのだった
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