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第4話

「ねぇ、ねね。私ね、思うことがあるの。」


「ハイ。」


 朝、教室へ入り三秒後シオンに意識を奪われて気がつけば、よろず部の部室に居た。正座で。僕、悪いことしたかなぁ。何かサングラス掛けて、ココアシガレットを加えているシオン、花楓、沙雪の三人によって包囲網を築かれている。

 わぁ、逃げれないな(棒)。僕の味方が誰もいないのも大きいよ。何か悪いことしたかなぁ。いや、確かに花楓にシオンから告白されたことだんまりして、沙雪と仲いいことを隠して、シオンのことも沙雪に話さなかったからかなぁ。


「節操がないよ、ねね。」


「……ほへぇ??」


「「うんうん。」」


「ねねはね、私たちと仲良くするのはいいと思うよ。友達だしね。でもね、それに対して恋愛感情を持っている人が一定数できるのはおかしくないかな?」


「ちょっと待って。僕、話が全く見えてこないんだけど!?」


「ん、私から話す。」


「花楓??」


「ねねは、女誑し。」


「んなっ!?人聞きの悪いっ!!風評被害だよっ!!」


 僕は決して、誑し込んだ最低女子にはなってないぞ……!!多分だけど。行動のせいにされても困るんだよ。花楓が何言い始めるか分からないし、怖いなぁ。


「ねねは、王子様って呼ばれてるの、知ってる?」


「ナニソレ、初耳だけど。」


「ねねの行動ってね、無意識に他人のことを優先して動けるようになってるから、気が付くと侍らせてる……。」


「そうしたら、栖鳳女子の王子様とか呼ばれてる。多分、知らないのはねねだけ。」


「……」


 僕は、フリーズした。そして、機能停止した。応答しないで誤魔化すことにした。


 現実程、碌な目に合っていない気がする。それと同時にだった。


「ねねちぃ~!!うわぁ~ん!!!」


 泣いている女の子が急に部室に侵入してきて、想定していた事態は余計に悪化の一路をたどることが確定した瞬間だった。


------------------------


「「「………ねね。」」」


「……僕は、無実だ。」


「うわぁ~ん!!ねねちぃ。もうやだよぉ!!」


 はっきり言って、地獄だった。僕の周り、全員ヤンデレ適性あるっぽいことが確定した今、僕に抱き着いて泣いている女の子はもう10分くらいこんな感じだった。


「あのさぁ、光?何が嫌か言わないと、分からないよ??」


「んぅ、ねねちぃが盗られそうなのが嫌だったのぉ!!」


「???どういうこと。」



「そこの、3人が私の、ねねちぃを盗ろうとしてるのぉ!!」


 ……僕は今、処刑宣告を受けた。泣き虫で慰め途中の女の子……夏川光なつかわひかるに。

 さて、今からすることはたった一つ。光を僕から引き剥がして、と。3人の包囲網を我関せずで抜け、窓を開ける。3階かぁ、まぁ大丈夫でしょ。


「三十六計、逃げるに如かず!!」


「「「「っ!?!?!?ねねさんっ!?」」」」


 僕は、窓から飛び降りて、真下にある木の幹を掴んでしっかりと地上に着地して、すぐさま走り出す。呆然としている間に距離を稼ぐんだっ!!

 校舎内から飛び出して、駅まで行って4駅くらい行けば絶対に撒ける!そう自信を持って僕は足を蹴り抜いていく。

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