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第三十三話 『黒き影の遺産と、魔力の結晶』 ──回復の光と謎の始まり。

「はぁ...... なんとか...... 倒せたんだな。 ディムリア、セリエス大丈夫か」


「私は平気だ。 お前は大丈夫か、シュン」


 よろよろとディムリアがあるいてくる。


「おれはな。 セリエスはどうだ......」  


「ああ、気絶しているが命に別状はないみたいだ」


「ならいい...... しかし、このダメージ、とてもサソリと戦える状態じゃないな」


「ああ、我ももはや魔法が使えぬ...... それにしてもやつはなんだったのじゃ」


(確かにあの黒いディムリアはなんだ......)


 黒いディムリアの体内にあった宝石をみる。


(あの宝石が核のようなものか......)


 その時、砕けた宝石が黒い霧となり、ディムリアへとむかう。


「なんじゃ! これは!!」


「おいディムリア!!」


 黒い霧はディムリアの中へと入り消えていった。 


「うわあああ...... ん? べつになにもないのう......」 


 ディムリアはそうキョトンとしている。


「なんだよ! びびらすな!」


「しらぬわ! いや...... 魔力が戻っておる。 それにこれは......」


 おれの前にきたディムリアはその手をかざした。 その手はほのかな光を放つ


「なんだその光...... なっ!」


 体から痛みがひいていき、傷もなおっている。


「どうやら回復魔法を思い出したようじゃ」


「どういうことだ...... いや今はとりあえずセリエスにも頼む」


「うむ」


(黒いやつの宝石の力か。 それにしてもあの宝石、研究所きあったやつににている。 なんとか調べないと......)



「それで帰ってこれたの?」


 シェリガがそうきいてきた。


「ああ、おれの第二の器官セカンドオーガンで、サソリの体内に骨を打ち込む方法でな」


「確かにそれなら、固い外皮は関係ないな...... それでサソリの部位がこんなにあったんだな」


 メイシァルは手に入れたサソリにあきれたようにいう。


「こんだけあれば、かなりの武具をつくれるぞ」


 パニエは喜んで一つ一つサソリをみさだめている。


「ああ、だがものすごい数だったから、近づいて逃げてを繰り返して数日かかった。 おかげであそこのモンスターもいなくなった」  


「だけど、それならモンスターなんて余裕じゃない。 体内に打ち込めるんでしょ」


「いや、そう簡単じゃないな。 体内に送り込めるのは小さなもの。 しかもかなり近距離まで近づかないといけない」


「そうじゃ、おかげでシュンはサソリに何度も毒を食らわされて瀕死になり、それを回復させるのに大変じゃった」


 ディムリアは菓子をくいながら、そういった。


(あの黒いディムリアのせいで魔力が濃かったのかもな)


「セリエスもよく無事だった」


 パニエとメイシァルはそうセリエスの頭をなでた。


「......いいえ、今回あまりやくには立てませんでした。 ぼくはシュンさんやディムリアさんみたく強くならないと!」


「ふむ、セリエス精進いたせ」 


「なにいってやがる! お前はたまたま力をえただけだろーが!」


「しらん! これは我が力だ!」


「こいつめ...... そうだ、セリエスあの錬金術師の話をしてくれ」


「あっ、はい、その人はこの国の外れの森に居をかまえる【ギガルト】さんです」 


「ギガルト...... あの変人ギガルトか」


「しってるのかメイシァル」


「ああ、うちからもモンスターを買っていってるからね。 だけど、変な実験で街に住めなくなったかわりもんだよ」


「ふむ、変わり者か...... だが会いに行かないとな。 取りあえずナザリオの依頼はこなして金は増えた。 シェリガ、報酬の取り分を増やしておいてくれ」  


「わかったわ」


 おれは研究所で手に入れた宝石をもち、ギガルトのもとへと会いに行く。



「我はこの間の戦いでつかれておる。 城で休みたい」 


 ディムリアはそうブー垂れた。 おれとディムリア、ミリアは錬金術師ギガルトにあいに国のはずれの森へときていた。


「お前のためにきてんだよ!」


「我のため? なんのことじゃ?」


「あの黒いのからでた宝石でお前は魔法を使えるようになっただろう。 おかしいと思わんのか」  


「んー 別に」 


「......もういい」


「それで錬金術師ですわ?」


「ああ、この宝石とあのダンジョンの黒いディムリアがおとした宝石は似てた。 おそらく魔力の塊でできていたんだ」


 そう手にもった魔力の結晶をみる。


「そうですわ...... それならその黒いディムリアとディムリアさんは同じということですわ?」


「わからん。 ただあのダンジョンの祭壇のようなものはディムリアがいた場所と同じだ。 しかも倒した黒いディムリアから落ちた宝石の魔力はディムリアに吸収された......」 


「そうじゃな。 なんかはいったな。 だがはらがへった」


 お気楽にお腹をならしながらディムリアがいう。


「お前ここに来る前にしこたま食ってただろ! とりあえずその錬金術師とやらにこの宝石をしらべてもらわないと...... 他にもあるかもしれん」


(面倒だが、冒険者をやるとあいつにまた出くわす可能性もある。 たまたまあいつには骨を内部に入れることで倒せたが、同じ方法がきくかはわからん。 なにか対策をしないと仕事に支障がでかねん......)


「あれではないですわ?」


 ミリアいう場所に大きな小屋があった。


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