推しに逢いに行きますのでダンジョン探索は午後六時までとさせてください
推しのライブに参加するためとある街を訪れたわたし。
二日連続ライブの為、まずは拠点となるビジネスホテルにチェックイン、と部屋のあるフロアでエレベーターの扉が開くとそこは──四階建てビルほどの大きなナメクジが闊歩するダンジョン内だった。
気付くとエレベーターはすでに消えていて退避もできない。焦ったわたしはとりあえず逃げようとキャリーケースを引いたところ、不安定な足場に転倒しかかる。
わたしの替わりに倒れた衝撃で開いたケースから飛び出したのはシルクハット。
「最悪の寝起きだ。頭が痛い」
「あなた誰?わたしの荷物はどこへやったの?」
シルクハットから現れた金髪紅目の伯爵と名乗る超偉そうな美少年は髪色瞳の色以外は推しのアンリ君に瓜二つで。
二日連続ライブの為、まずは拠点となるビジネスホテルにチェックイン、と部屋のあるフロアでエレベーターの扉が開くとそこは──四階建てビルほどの大きなナメクジが闊歩するダンジョン内だった。
気付くとエレベーターはすでに消えていて退避もできない。焦ったわたしはとりあえず逃げようとキャリーケースを引いたところ、不安定な足場に転倒しかかる。
わたしの替わりに倒れた衝撃で開いたケースから飛び出したのはシルクハット。
「最悪の寝起きだ。頭が痛い」
「あなた誰?わたしの荷物はどこへやったの?」
シルクハットから現れた金髪紅目の伯爵と名乗る超偉そうな美少年は髪色瞳の色以外は推しのアンリ君に瓜二つで。
エレベーターの扉は勝手に消える。
2024/10/20 07:00