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白の魔法記  作者: 西風涼
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目覚め

どうもこんにちは、初投稿です

生暖かい目で見ていただければ幸いです


まだ寝ーーのー。困っーーな。

そろそろ起きてもらわないと困るんだけれどーー。


ふと、そんな声が聞こえた気がして眼が覚める。時計は時刻6時半を示し、登校時間まではまだまだ余裕があった。

「なんだよ、まだ時間あんじゃねえか」

思わず文句を口に出してしまう、まだ少し肌寒い4月の初めのことだった。

二度寝をきめこむことにし、もう一度ベッドに横になる。

「優等生にも休息は大事だよなぁ……」

微睡んでいる意識の中で、ぼんやりとさっきの声を思い出す。

「なんか懐かし…い……」

何かをうっすらと思い出せそうな気分で眠りについた。


次に目を開けた時に時計が示していた時刻は7時50分!完全に遅刻コースである。

「マジかよォおおおお!!!」

急いで支度を済ませ、家を飛び出すころには57分。

「ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!」

近所の誰もいない空き地に駆け込み、誰もいないのを確認する。

「よし!誰もいないな!」

急いで詠唱を開始するーー

「白水雅の名の下に命ずる!(ゲート)を開き彼の地(空き地)此の地(学校)と結べ!!」

適当極まりない文句を唱え、青白い魔法陣の中に急いで入った。



光が消え、一瞬にして学校の屋上へたどり着いた俺は時刻を確認する

「よっしゃ!まだ58分余裕ゥ!!」

「何が余裕なものか、このバカタレ!!」

「んごっ!」

頭を殴られる。

「まったく、また遅刻しそうになったからって魔法を使ったな?常日頃から言ってるよな?学生は外で魔法を私的利用するなと」

「いやいや、和美先生!これはですね海よりも深く、山よりも高い事情がございまして…がっ!!痛え!!」

「どうせまた寝坊したとかだろ!それより私を下の名前で呼ぶな!はぁ……その能力は特異なモノなのだから、人前で簡単に使うんじゃない、分かったな」

「いちち……うーす」

「返事はハイだ馬鹿者」

三村和美先生、俺達2年A組の担任であり、ここ国立東魔法学校の生徒指導部の主任でもある人だ。

「反省文は1枚でいいぞー」

手を振りながら去っていく先生の後を追いかけて教室へ向かった。



「さてと、もう皆も知っていると思うが

この一年間君達の担当になる三村和美だ」

長いホームルームで挨拶が行われる。

実は今日は始業式、2年初出校日なのである

「教えるのは、実践魔法学と理論魔法学だ。一年の時と違い、実技もあるから気をつけるように。それでは自己紹介の時間と行こうか!」

名簿一番のやつが立ち上がって挨拶をしている。正直な話、凡人には余りというか全然興味がない。暇をつぶすためにクラスを見回した。

一年の頃から一緒なのは先生も含め3人だった。少な!!もっとこう……えっ!?マジかよ!!

気を取り直し、そいつらを見ていると目が合ってしまった。

黒い髪にキノコカットをしている櫻田恭平と、茶髪でツンツンヘアーの大倉壮太の二人だった。

「朝っぱらから何頭叩かれてんだよ」

櫻田がニヤニヤしながら言った

「うるせーな、遅刻しそうだったんだよ」

「あははは!またか!」

コイツらは小さい頃から関わりのある、所謂幼馴染っていうヤツらだ。

ニヤニヤと笑っている顔に腹が立ったので、簡易魔法を付属させた紙飛行機をぶつけた


バチン!と小気味好い音がし、当たった部分をさすっている大倉

「いって!お前電気と硬化と飛行とか3つもかけ合せるとか卑怯だぞ!」

「るっせ、黙ってろアホゥ」

一瞬で俺の使った基礎魔法が分かるようになっていることに驚きながらも、自分の紹介の番が来ていたため席を立つ。

「白水雅です。気軽に雅でも、アダ名ででも呼んでください。これから1年、クラス全員でいい思い出を作れたらいいなって思ってます!よろしくお願いします!」

簡潔に優等生らしく済ませ、席に戻る

笑いを必死にこらえている2人は後で殴る。

そう心に決めて後の紹介に耳を傾ける


「えっと、紫村未沙っていいます

至らない点は多々あると思いますが、どうぞこの一年間よろしくお願いいたします」

凄くお嬢様っぽい子が挨拶を終え、全員の挨拶が終了する


「よし、全員終わったな!それじゃ係とか諸々決めてくれ、私は書類をチェックしなければならないからな!」

職務怠慢である。まあ、高校生にもなって自分達で決められないというのもアレなので係決めが始まったのだった。



読んで下さりありがとうございました!

よければ感想等待ってます!

続きます!

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