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助けを呼べば、現れる──年賀状マン!

作者: フリードリヒ・ハラヘルム・タダノバカ
掲載日:2025/12/30

「助けて!」


 いきなり現れて、下品な笑いを漏らしながら私を拘束するG怪人に羽交い締めにされながら、私は叫んだ。


「ぎひひひひ!」


 なんて下品極まりない笑い!

 こんな汚らしい怪人に、こんな美女が捕まってるんだから、誰か助けなさい!

 そう思っていると──


「G怪人! 謹んでそんなことはやめましょう!」


 そう言いながら、どこからともなくヒラヒラと、その正義のヒーローは現れた。


「ぎひひひっ!? キサマは何者だ!?」


 怪人に問われてヒーローが名乗る。


「私は正義のヒーロー『年賀状マン』です! 謹んで初春のお慶びを申し上げます!」


 なんだ、このペラッペラに薄っぺらい体の、一枚の葉書きみたいなヒーロー……


 頼んな……


 でも、上品な言葉遣いには好感がもてた。


 さぁ! この美しい私を巡って、二人で争いなさい!


「とうっ!」

 年賀状マンが技を繰り出した。

「とう……かん!」

 そう叫びながら、輪ゴムで一括りにした年賀状を、ポストに叩き込む。


 ダメージを受けたらしく、赤いポストが小さく揺れた。

 でもG怪人はびくともせず、首をひねっている。


「はははは!」

 年賀状マンがあかるい新春のような笑い声をあげた。

「今、投函した年賀ハガキは、やがて日本中のみんなを笑顔にすることでしょう!」


 G怪人が飛びかかった。


「とう!」

 年賀状マンが迎え撃つ。

「……かん!」

 どうやらそれしか技がないようだ。


「GGGGGGG!!!」


 G怪人の必殺技が炸裂した。


 どーーーん!!!


 年賀状マンは爆発した。



 その隙に、私は逃げ出していた。

 闘いを見守ったりしなくてよかった。


 さぁ、帰ってお餅を食べよう!




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― 新着の感想 ―
なにぃっ!? 31日に投函しても1日には届かないんだぞっ!?
それしか技がない ってところが、響きました。年賀状マンありがとう!ガンバレ、年賀状マン!٩( 'ω' )و
 年賀状マンの独特の言葉遣いと戦闘スタイルがユニーク過ぎて笑ってしまいました。G怪人の正体は、お家の中で見かけるあの茶色い昆虫なのでしょうか?  最後、主人公の冷静かつ迅速な判断に思わず拍手をいたしま…
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