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【旧稿】台所シリーズ 第1部 台所で世界をかえる (ただいま編)  作者: 朧月


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間奏 舞台の余韻 遠くの涙(未希のものがたり)

舞台の余韻 遠くの涙


今年も、そろそろ終わろうとしている。

未希の勤める幼稚園では、年の締めくくりに子どもたちの劇の発表会が行われた。

その舞台が幕を閉じたあと、温かい余韻が未希の心に静かに残っていた。


久しぶりに、自分の仕事がうまくいった。

舞台の上で輝いていた小さな子どもたちの笑顔。

それを見守る保護者たちの拍手。

思い返すたびに、胸の奥がじんわりとあたたまる。


夕食の食卓に座ったとき、不意にテレビの画面が目に入った。

誰が見ているでもなく、ただつけっぱなしになっていたテレビには、戦争のシーンが流れていた。


爆音、銃声、飛び散る破片。

どこかの街で、誰かが倒れる瞬間。

赤い色が、画面いっぱいに広がった。


未希はリモコンに手を伸ばすこともせず、ただ映像に釘付けになっていた。

舞台の笑顔と、画面の中の無言の絶望――。


ふたつの世界のあいだに立ち尽くしながら、

彼女の胸には言葉にならない不安が、ゆっくりと広がっていった。


「今日の成功が、明日を変えるわけではない」

そんな声が、心のどこかで響いた。


テレビの音だけが流れる部屋の中で、未希は静かに息をのんだ




未希の劇②  年中さん

おにぎりの色は何の色?

タイトル:おにぎりの色は、赤?青?それとも白?

【一幕】信号

舞台設定:

広い交差点。信号機が擬人化されて、赤、青、うたたねのキャラクターが登場。

あか:「みんな、おはよう!今日はぼくが一番しっかりおしごとするんだからね!」


あお:「えー!ぼくもがんばるよ!みんなを元気に進めたいんだ!」

うたたね:(あくびをしながら)「ふわぁ……まだ朝なのに、みんな元気だねぇ。」

(信号の切り替え、あかが「止まれ」、あおが「進め」を指示。うたたねがリズムをつなぐ。)

あか:「うたたね、ちゃんと起きてよ!寝てちゃダメだよ!」

うたたね:「うーん…わかってるよぉ。」

(うたたねがうとうとして、あおが進めと言って走り出し、混乱が起きる)

あお:「あれ?今、ぼくの番?」

あか:「ダメだよ、今は止まれだよ!」

(あかとあおがケンカを始める)

うたたね:「あれー?なんでケンカしてるの?」

(うたたねがしょんぼり、ケンカは続く。)

【二幕】絵の具

舞台設定:

絵の具の世界。赤、青、白の絵の具が登場。

赤:「私は赤!情熱的で目立つ色!みんな私に注目してほしい!」

青:「青は冷静で深い色。何でも見通すことができるんだ。赤はちょっと騒がしすぎる。」

白:「私は白、何でも馴染むけれど、みんなをまとめる力があるんだ。」

(赤と青がケンカし始め、白が仲裁を試みるがうまくいかない)

白:「お願い、ケンカしないで!お互いを尊重すればもっといいことがあるよ。」

(赤と青は聞く耳を持たず、ケンカは激化)


白:「みんな、ちゃんと話し合おうよ!」

白が他の色の絵の具たちを呼び、仲間が集まり、全員で協力して色を作り始める)

【三幕】おにぎり

舞台設定:

おにぎりの世界。赤、青、白が登場し、それぞれのおにぎりの色を代表する。

赤:「私は赤!梅干しでしょ!赤いおにぎりが一番だよ!」

青:「うーん、でも卵おにぎりもいいよね。まろやかで、柔らかい。」

白:「私は、塩!シンプルだけど、みんなが好きだよね。」

(おにぎりたちが自分の色を主張し合い、再びケンカが起きる)

白:「もう、またケンカしてる!みんな、わかりあって!」

(ここで、赤、青、白はおにぎりの具を互いに混ぜ合わせて、ひとつの大きなおにぎりを作り上げる)

(みんなで大きなおにぎりを作った後、おにぎりをみんなで食べる)

【四幕】絵の具の続き

舞台設定:

再び絵の具の世界。赤、青、白の絵の具が再登場し、白が仲間を呼び、ケンカを続ける赤と青を止めに行く。

赤:「なんだよ、またお前か、青。」

青:「赤、もううるさいよ!」


(白がその場に仲間の絵の具たちを呼び、みんなで協力して問題を解決しようとする)

白:「ほら、みんな!一緒に絵を描こう!赤も青も、自分の良さを活かして!」

みんなが協力して色を混ぜ、虹色の絵が完成する)

【五幕】絵を描き、歌う

舞台設定:

舞台は明るく、色とりどりの絵が広がっている。全員が一緒に歌いながら、虹の絵を描いていく。

みんなで歌う: 「ピカピカの空 まるで歌ってる みんなで笑えば きっと繋がる すぐにでも わかりあえるよ 色と色が ひとつになるまで」

あかいろ

あおいろ

けんかした

しろはこまった

そっぽをむいた

でもやっぱりきになって

しろをいっぱいいっぱい

それはいっぱい

よんできて

あっちこっちと

はしっているうちに

みんなで、こけて

おっとと

きれいな

にじの絵が、かけちゃった


ピカピカのそら

まるでうたってる

みんなで笑えば

きっとつながる

すぐにでも

わかりあえるよ

色と色が

ひとつになるまで

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