73【ラーズベルト辺境伯領】
「ようこそお越しくださいました、シュバイツ殿下。カーリンの父のハインツ フォン ラーズベルトです」
カーリンの実家、ラーズベルト辺境伯領に入った俺は、まず領都のラーズベルト城に招き入れられた。
「初めまして、ハインツ殿。シュバイツ フォン ロードランダです。カーリン嬢とは学園で一緒の学部で学んでおりまして。この通り私が幼いものですから、色々助けていただいております」
仲いいけど、年齢的に外見的にめっちゃ歳が離れているから俺は無害ですよーって内容の挨拶をする。
「いえいえ、こちらこそ二度もカーリンを救っていただいて、それどころか貴重な薬をたくさん譲っていただいて」
「大きな都市と聞きましたから、お役に立てていただければありがたいです」
ラーズベルト辺境伯領主館はここも砦だったものをリフォームしたお城になっていて。北側に大きな湖を背負って、ドーンと南向きに立っている。
帝都学園ぐらい?、総合大学の敷地ぐらいはある広大な庭のある城だ。もちろんどこかの子爵領とは違って隅々まで美しく整備されている。
元々はラーズベルト王国という小国だったのが、ガスマニア帝国に組み込まれた形だそう。バジャー子爵領も小国だったらしいから、もともとセイレンヌアイランドみたいな共和国だったのかな。それがくっついて帝国になったんだね。国の歴史の授業は建国からこっちしか習わないんだよね。
地球の某大国だって、もともと住んでた先住民の歴史は勉強しないって聞いたことあるな。日本人からしたら、その国の建国辺りは近代だから、世界史全体では出口に近いよな。日本なんて縄文時代から学ぶのにね。
でも、歴史があるものを、丁寧に保存しながら使用するなんて、東京の某市育ちの俺にしたらリスペクトしかないね。うんうん。
「えーでも古いって、不便よ」それも分かる。
ハインツ氏はカーリンのお父様にして、ラーズベルト辺境伯領主。六十五歳になると聞いていた。確かに頭には白いものがあるが、フサフサだし、体つきも結構若く見える。人間族なんだけどね。この方も、ドミニク卿のように若いころは、Aランクの冒険者だったらしい。それでも一番遅くに生まれたカーリンが可愛くて十四歳になるまで王都の学園に行けなかったのは、一番上のお姉さんのところに孫が生まれるまで、許してもらえなかったらしい。そんな子煩悩孫煩悩な辺境伯の表の顔は全然違う。
彼はこの国の皇帝陛下や南国の族長タイナロン様などに匹敵する威厳があって、見た目の年齢があの人たちより年上なので、積み重ねた感が凄い。この人が俺の前で下座で跪いて挨拶してくるのだ。
これに打ち勝って、偉そうに挨拶しなければならなかった。
六歳の可愛い精霊ちゃんの格好なのに。無理だよ。
「ささ、シュバイツ殿下、こちらに」
カーリンがくっついて、応接に案内してくれる。
ちなみに、俺の後ろにいてくれるのは見習いの侍従服を着こんだハーフエルフのクリスと、同じく護衛の革鎧を下に着こんだ侍従スタイルのウリサ兄さんだけだ。
カーリンの側にいるのも、フィストアタッカーのリーダー兼カーリンの侍従のお名前をへルターさんという人だけ。
他のアリサやゴダ、他の冒険者は、領都の冒険者ギルドの近くの宿をそれぞれサッサと取って、まったりするらしい。・・・俺もそっちが良かった。
でも、ラーズベルト辺境伯さんが、俺がロードランダ入りするのをサポートしてくれるらしいので、しょうがない。
カーリンも付いてきてくれるんだって。あと、セイラード殿下も後からロードランダに来てくれて、俺の王子のお披露目に来賓で参加するらしい。あ、教授も呼んでこなくちゃ。
この領都には一週間ほど滞在して、ロードランダに入る。
元々、十日の予定だったんだけど、バジャー子爵領の件でずれたんだよね。
応接は、北向きに一面に窓ガラスがはめ込まれていて、湖を見渡せる素晴らしいロケーションだ。あの湖の名前が、俺の名前じゃなければ「わーいすごーい」ってはしゃぐところなんだが。
「あ、ユグドラシル。大きいなぁ。ね、クリス」
「本当ですね殿下。遠くからの方が形がよくわかります」
本当に富士山みたい。富士山より少し高くて、てっぺんまで枝葉があるんだよね。うん。
「さすが、殿下とお付きの彼もですな。我々はあの山を見ることはかないません」
「そうなのですか?」あんなにハッキリ見えているけど。
「エルフ以外では、幼い子や、徳の高い聖職者しか、こちらから見ることはできないと言われています。
私は随分前からもう見ることはできませんが、カーリンは?」
と言って辺境伯は娘に話を振る。
「私は見えておりますよ」
さすが、カーリン。
「カーリン嬢は精霊達に愛されてますからね」
紅茶をいただきながら彼女を見ると、カップの上の赤色くんとコッソリ遊んでいる。
「なんと。本当ですか?」
「はい。カーリン嬢あれを見せてみては?」
「ええ、シュバイツ殿下。
お父様、殿下が作ってくださったのですけど」
と言って、ここに来る途中に作ったカーリンと赤色ちゃんのツーショット写真をお父さんに見せている。
「おお、少し透けているようだが、赤い精霊がいるな」
そう、写真に写った精霊は、精霊魔法の素質のあるなしできちんと見えるかぼんやりになるか見えなくなるかに分かれるらしい。まだ、見えない人には出会ったことは無い。
「ええ、火の属性の精霊ちゃんで、赤色くんって呼んでるんです。とっても頼もしい子なんですよ」
“か、かーりん ほめすぎ”
カーリンの手の上で赤色くんがくねくねしている。面白いものを見たぜ。
「失礼します」
「あ、シュバイツ殿下、私の母ですわ」
カーリンによく似たご婦人が入ってきた。髪や目の色がカーリンより明るく、あ、ほんのちょっとエルフが入ってるんですね、なるほどなるほど。耳は普通だけど、鑑定をオフにしてなかったです、それは内緒で。地域的にそうですもんね。とは口に出さずにいると。
「まあまあ、良く来られました、カーリンの母親の、グルナと申します」
凄く優雅なカーテシーを受ける。
「初めまして、カーリン嬢の学友の、シュバイツ フォン ロードランダ です。普段は田中駿介と名乗っております」
「貴方がシュンスケさんだったのですね」
「はい」
「主人からも言われましたでしょうけど、カーリンを二度も助けていただいて、重ねてお礼いたしますわ」
「いえ、友達を助けるのは当然ですから」
「では、滞在していただくお部屋をご案内しますわ。こちらへ」
連れていかれたのは二階の東側の角部屋で三方向に窓が広がっている。パノラマのお部屋だ。湖側の一角に水回りのセットがあって、猫足のバスタブのある浴室も湖が一面に見える開放的な風景だ。西側に出入口があって、その隣に従者用の部屋がある。従者用の部屋は三人泊まれるようになっていた。そこはウリサとクリスが滞在する部屋だな。こっちの広さの方が俺敵には落ち着くんだけど。
それでも、帝都のお屋敷とは似ているようで違う、海ではなく湖の見える景色に改めて窓にかぶりついて見ている。北側にも東側にも南側にも窓の外にはぐるりとバルコニーがある。
「ほほほ・・・本当に、可愛い方ですねカーリン」
ちょっと、カーリン、俺のことをどうやって話していたんだよ。
「でしょう?お母さま」
「それに、エルフと聞いておりましてが、その翅は」
「はい、数カ月前に種族名が変わってしまって、今は〈スピリッツゴッド〉になっているんです」
「「まあ」」
「あら、カーリン知らなかったの?」
「ええ、最初は人間族と思ってたけど、お父様がブランネージュ国王陛下だから、種族名はエルフだとばかり」
「この翅がね、実はデフォルトなんだよ。一緒に飛んでみる?」まあ、翅がなかった時から飛べたんだけどね。
「ええ、飛んでみたいわ」
「じゃあ、今、ちょっとだけ」
「あら、羨ましい事」
「ちょ、シュバイツ王子」
ごめんウリサ兄さん。すぐに思いつきで動いちゃって。
「すぐに戻ってきますー」
俺は、カーリンをお姫様抱っこして(こうしないと、ドレスだからね)湖に向かう。
「あぁ、やっと ヴェール ドゥ シュバイツ湖に来れたぜ」
「前に来たって言って無かった?」
「学園の図書館の地下から、あの青い叔母さんに連れてこられたんだよ。多分ここらへんかな」
“おうじがきたよー”
“おうじだ”
“かーりんも いらっしゃい”
「ははは、来たよみんな!」
「まあ、青色ちゃんがいっぱいね」
「でしょ、みんなね、髪型とか洋服も違ってて、個性もあるみたいだよ」
「ほんとう、みんなが見れてうれしいわ」
「そうだね」
“あたしも かーりんに あえてうれしい”
“ここで かーりんにあえて うれしい”
“ようこそ かーりん”
「一人で来ても良かったんだけど、こんな楽しいことは、誰かと共有したいでしょ」
「ええ、連れてきてくれてありがとう。生まれてから学園に入学するまで、ほぼ毎日見ていたシュバイツ湖だけど、シュンスケ君、いえ、シュバイツ殿下にこんな真ん中まで連れてきてもらえるなんてすばらしいわ」
俺は湖の真ん中に 直径十五メートルぐらいの大きな丸い分厚い氷を張ってみる。裏側を少し工夫しているから、バランスは安定しているはず。
その真ん中で二人で降り立つ。
「寒くない?」
「平気。夏だからむしろ涼しくて気持ちいいわ」
確かに爽やかな風が柔らかく吹いている。
「もしかして、来ちゃうかもしれないな」
「だれが?」
「叔母さん」
なんて言ってたら。
『ほほほほ、よく来たのう』
「ほら」
水の女神 ウンディーナ神がふわっと現れたよ。
「本当ですね。こんにちはウィンディーネ神様、いつもここにいらっしゃるのですか?」
『妾は何処にでもいるし、どこにもいない』
相変わらず良い香り。今日は大きいバージョンです。バジャー子爵領に有った母さんの石像ぐらい?
『ほれ、シュンスケ、ここで妾のを歌ってみよ。礼に良いものをやろう』
お、歌一曲で女神さまが何をくれるんだろ。
「わかりました」
湖なんて湿気の多いところは、楽器にはあまりよくないだろうけど、ミニギターを出す。
「ねえ、カーリンも本当は歌えるでしょ」
お貴族様は歌ぐらいお稽古しているはずだ。
「え、ええ」
よし、神様の歌なんて複数で歌った方が良いんだから。
「いくよ。青色ちゃんも歌ってね」
“うたうー”
“だいじょぶー”
~~碧く~~澄んだ~~
~~清らかな~流れよ~
~~天からの恵みの水よ~
みんなで歌っていたら、世界樹の方から真っ白な子がやってきた。
ムーさんじゃないね。
雰囲気は似ているんだけど、もっと小さい。
その子は、湖水の上を静かに滑るように走ってきて
足場にしている氷の縁に止まり、静かに佇んで目をつぶって歌を聞いてくれている。
カーリンも集中して歌うために目をつぶっているからその子の存在が見えてない。でも今の彼女は目を開けたら見えちゃってびっくりするのでは?
歌が終わった俺はギターを仕舞ってカーリンを支える。
「カーリンゆっくり目を開けてね」
「え?ええ」
『おや、ハロルド、お前さんも聞きに来たんかえ?』
“うん、いいお歌だった”
ウンディーナ神がハロルドと声を掛けたのは、ペガコーンって言うのかな。
羽があって額から見事な角が生えている真っ白な馬の形の、精霊ちゃんだった。大きさは馬と同じぐらい。
「ハロルド様。伝説の・・・」
この子は伝説なんだ。ムー様に通じるなんかありがたい姿だもんな。
「初めましてハロルド君」
“はろるど ひさしぶり”
“わー はろるどだ”
特に、黄色ちゃんがはしゃいでいる。
ハロルド君は 俺たちの方に数歩氷の上を進むと、角の付いた頭を下げてきた。
『はじめまして 王子。これから、ぼくも王子と一緒に行動したい』
『お主が探していたのは、この子かえ?』
『ローダ様があっちに行ってから寂しくて』
「妾じゃ慰めてやれんかったからの」
と言いながら、水の女神は大きい手でハロルドの鬣を優しくポンポンしている。
「ハロルドは母さんじゃなくて、風の女神さまと仲良しだったの?」
『うん、僕は彼女にずっと付いていた。だけど、遠くに行っちゃって。帰ってくるのを待ってた』
「そうなんだ。
・・・風の神様はもうしばらくは、こっちに帰ってこれないんだよね」
ハロルドの寂しさに俺がシンクロしちゃってしんみりして来た。
気が付くと、カーリンが俺の顔を指で拭ってくれる。
『ところで、王子は自分用の馬はもう存在している?』
「まだ、自分専用の馬はいないよ、そろそろとは思っているけど」
まだ、体格がなー。
『じゃあじゃあ、僕を!連れて行って!』
『ほほほ、熱烈じゃのう』
「俺でいいの?母さんじゃないよ」
『王子が良い!おねがい』
白いペガサスとユニコーンが混じった真っ白できれいな馬が俺にすり寄って甘えてくる。
こんなの、可愛いに決まってんだろ。
「わかった。どうすればいい?普通に連れて帰るだけじゃだめだよね」
『シュンスケ、角にキスをしておやり』
この綺麗な角に?よし
サラブレッドサイズの馬の角は俺には少し背が高いけど。飛べるもんね。
パタパタしながら、乗馬の練習で触れた馬とは違う柔らかい鬣をモフりながら、ペガコーンの少し螺旋模様の入った真っ白な角に横から
ちゅっ
そのとたん、ハロルドの角を中心に周りが眩しく光りだす。思わず眩しくて目をつぶって開けると、目の前から、ペガコーンの姿が消えていた。
「しゅ、シュンスケ君。どうなったの?」
「ちょっと待ってね」
これはあれだよ。スキルだ。
ハロルドがスキルとなって俺に入り込んだのが分かる。
自分の内なるものにあるハロルドに声を掛ける。
“ハロルド出てきて”
“うん”
すると、目の前にさっきのペガコーンが現れる。
ハロルドの項目が魔法スキルのリストの中に入ってきている。これは便利。
馬を連れて歩いて、いざと言う時にアナザーワールドとかに入れたりとか要らないんだ。俺から出し入れすればいいんだから。
「もう一度俺の中に入って」
“うん”
ハロルドが消える。
おれは、自分の翅を仕舞って、一度普通のエルフになったあと、
“ハロルド、羽を貸して”
“どうぞ”
ばさっ
「ふわわあ。本当に天使になった!」
「あ、よかった、服破けないんだ」
『ほほほ、何の心配をしているのじゃ。精霊の羽じゃ、お前のと同じじゃ』
「そっか、そうだな」
この白い羽にも神経のような、魔力回路的なものが通っているのは解る。
バサリ バサリ バサリ
ちょっと飛ぶ
こっちは俺の翅とは違って空気を掴む感じが面白いな。
ハロルドは黄色ちゃんのように風属性の魔法が強い精霊だ。
氷の上に降り立つ。
「うん、面白い」
「すごーい」
「ほほほ。白い翼も似合うえ」
「ありがとう叔母さん」
すっかり叔母さん呼びで定着しています。
また、ハロルドに氷の上に出てきてもらう。
「じゃあ、お城に帰ろうか」
「ええ」
ハロルドの背に乗って、カーリンに手を差し伸べる。
「カーリン、タンデムで乗せてもらおう」
鐙とか手綱がないし、カーリンに俺の短い手が届いていないから、魔法で無理やりカーリンを後ろに乗せる。本当は白馬の王子様なんだから、姫を前に乗せたいんだけど、サイズ的に無理!なので。しくしく。
俺とカーリンの間から翼が出ていて動かしにくそうに見えるけど、物理的な障害は関係ないので、大丈夫。俺の翅といっしょ。
ハロルドの動きは俺自身が飛ぶように制御できるみたいだし。
「じゃあ、行こう。女神様ありがとう」
『ほほほ、妾からの歌の礼はまた確認しておきや。そこの姫の分もあるからの』
ま、まさかまたあの薬なんじゃ。
『そんな、前と同じことはせぬよ。ほほほ』
また、心の声を聞かれた。
いたずらっぽい美しい笑顔を浮かべて、女神さまが水の中に溶け込むように消えていった。
俺たちは、湖から少し浮上し、火魔法をコントロールして氷を消して、城に向かう。
「カーリン、なんかね、この子の羽や角を隠したりできるみたい」
「まあ」
『そう!そうしたら、普通のお馬さんとして乗ってね。あ、鞍を作ってほしいな。それから、手綱をね、王子の髪の毛で作ってほしいな』
「え?これ?」
『うん!ハミはなしで』
そうだ、こんなに賢いし、俺と意思が繋がったもんな、口の中に通すハミはいらないよ。
「よーし、じゃあ今度頑張って伸ばすぜ」
『急がなくていいからね』
とりあえず父さんか教授に教えてもらってからだな。
「ところでハロルドは甘いものが好きなの?」
『ぼくは、果物とかお野菜も好き』
普通のお馬さんと同じ食べ物でよかった!
馬に甘いおやつあげてる図はちょっと、可愛いけど怖いよね。
ハロルドと、城のバルコニーに戻ると、そこには、辺境伯夫妻と、ウリサ兄さん、クリス、そしてカーリンの従者のへルターさんたちが手を振っていた。
「みんな出迎えちゃってるよ」
「ハロルド様は伝説なのよ。それに乗ってくるなんて」
『王子とそのお友達なら乗っていいよ!』
「俺が取り込んでるなんて知られたらどうなるんだろう」
「いまさらよね。シュンスケのことは色々重なりすぎ」
・・・やっぱり?
「ただいまですー」
軽やかな蹄の音を鳴らしてバルコニーに降り立つ。
「ハロルド様だわ」
「これは、素晴らしい」
この子は馬としても結構大きい方、サラブレッドぐらいかな、なので、鐙や手綱がないし、カーリンをまたお姫様抱っこして今度は自分の翅で飛びながら降ろす。
おろした途端にハロルドが消える。
まあ、俺の中に戻っちゃったんだけどね。
「ただいま皆さん」
「「「お帰りなさい」」」
「今度は何をやらかしたんだ」
ウリサ兄さんだけは現実的な問いかけ。
「えっと」
少し困った顔で、カーリンに助けを求めてみる。
「シュンスケ君、いや、シュバイツ殿下はまた奇跡を起こしたの。私もその瞬間に出会えて、自本当に幸運だったわ」
「ははは」
カーリンのセリフに苦笑いしかない。
「まあ、よかったわね」
辺境伯夫人は素直に娘の幸運を喜んでいる。
そうして白馬の王子様爆誕の伝説が例の物語に後付けされることになった。
ウリサ「シュンスケ、白馬の王子にはもう少し身長が欲しいな」コソッ
駿介「むう、俺のことを知らない人の前では、大人のサイズでかっこよく乗るよ」コソッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
お星さまありがとうございます。もっと頂けたら♪
ブックマークして頂くと励みになります!
それからそれから、感想とかって もらえると嬉しいです。