from 20XX to XXXX(トライアングルレッスンU)
ラジオ番組『小説家になろうラジオ』の企画「ゆいこのトライアングルレッスンU(制服編)」に投稿したショートストーリー(不採用でした)。
塾からの帰り、気分転換に公園のブランコに乗っていた私は、ふと、夜空の星がいつもより輝いた気がした。
……気が付くと、私は機械がいっぱいの、銀色の部屋で、イスに座っていた。
(たくみ)「おい、目が覚めたみたいだ!」
(ひろし)「おお、よかった」
私をのぞき込んでいたのは、
「たくみと……、ひろし……、なの?」
でもでも、2人とも大人っぽいし、この間アニメで見た、宇宙船の乗組員のような制服を着ていた。
(ひろし)「おい、お前、名乗ったのか?」
(たくみ)「そんなわけねーだろ。この子、さっきまでずっと寝てたんだし」
(ひろし)「それは、そうか」
状況が呑み込めない私に、2人が説明する。
(ひろし)「単刀直入に説明する。我々は時空管理局の者だ。そして、君は偶然時の狭間に迷い込み、救助された、ということだ」
(たくみ)「まあ、いきなり言われても混乱するよねー」
(ゆいこ)「……うん。でも、2人が言うことなら、信じられる気がする」
(たくみ)「キミ、順応力すごいね」
(ひろし)「だが、その方が助かる。これから、君を元の時間に戻すのでね」
そう言って、機械を操作するひろし。私は思い切って聞いた。
(ゆいこ)「あの、2人の名前は、たくみと、ひろしなの?」
2人は目を見合わせてから、答えた。
(ひろし)「いかにも。そして、我々は君のことも知っている」
(たくみ)「なんでしゃべっちゃうかというと、キミがここにいた間の記憶は消去されちゃうからね」
そんな話を聞きながら、私はなんだか眠くなっていった。
(ゆいこ)「あれ? やだ私、ブランコで寝てた!?」
あわてて時計を見るが、星を眺めていた時刻から5分くらいしか経っていない。それでも、私は急いで帰ることにした。
(ゆいこ)「なんか、夢を見た気がするな。誰かに会って……、誰に会ったんだっけ?」
不思議な気持ちのまま、私はお母さんの作るコロッケが待っている自宅へと急いだのだった。