第145話 天守閣走破
【DAO】イベント会場Part23【第四回】
163 名前:名無しの古代人
辺境の里に屋根裏部屋あって笑う
164 名前:名無しの古代人
回復も飛ばせるのか
これはずるい
165 名前:名無しの古代人
どおりで中々落ちんわけだ
166 名前:名無しの古代人
意外と気づかないもんだな
167 名前:名無しの古代人
赤陣営にいても知らんかった
168 名前:名無しの古代人
利用者が多いとばれやすいし
見られたら一瞬で優位が消える
169 名前:名無しの古代人
運営が仕込んだ?
なんか優遇されてね
170 名前:名無しの古代人
イベント前に用意してた系でしょ
隠し部屋作っての実装狙いだ
171 名前:名無しの古代人
運営の魔改造がハマったわけか
172 名前:名無しの古代人
からくりは暴かれた
青の逆襲が始まるぞ
173 名前:名無しの古代人
中央の攻防は終わってますけど
174 名前:名無しの古代人
拠点が青に染まればどうなるか
おじが飛んでくるはず
175 名前:名無しの古代人
屋根裏部屋に追い込んで捕獲だ
176 名前:名無しの古代人
発覚したタイミングを考えろ
誘い込む罠だぞ
177 名前:名無しの古代人
天守閣が陥落間近だしね
178 名前:名無しの古代人
最後の階段対策か
少しでも人員を減らそうってな
179 名前:名無しの古代人
興味本位に行くのは絶対いる
俺も行く
180 名前:名無しの古代人
終盤に城外で人が集まるのか
181 名前:名無しの古代人
城での復活まで時間がある
別んとこにも行かせてくれ
182 名前:名無しの古代人
本陣復活はわりと早いし
結局散歩が長くなるぞ
183 名前:名無しの古代人
掲示板で時間を潰せるやつが勝つ
184 名前:名無しの古代人
≫183
何十回もレスしてるな
さすがに面構えが違う
185 名前:名無しの古代人
死に過ぎなのでは
186 名前:名無しの古代人
天守閣では忍者が暴れすぎな件
187 名前:名無しの古代人
隠れられると見つけるのも大変だ
188 名前:名無しの古代人
天守閣にも隠し部屋がある説
189 名前:名無しの古代人
なら青陣営にぐらい教えとくべき
190 名前:名無しの古代人
普通に探索不足とか
侵入者のほうが細かく調べそう
191 名前:名無しの古代人
は?
天守閣の最上階に赤パーティかよ
192 名前:名無しの古代人
いつから侵入してたんだこれ
193 名前:名無しの古代人
待機時間すごいでしょ
194 名前:名無しの古代人
俺たちの主戦場はここだろ
何時間でも居座れる
195 名前:名無しの古代人
否定はしない
196 名前:名無しの古代人
忍者だとワンチャン屋根登れる?
197 名前:名無しの古代人
天守閣の屋根だけど
さっき一瞬赤装備が見えたような
198 名前:名無しの古代人
盾持ちが二人もいるぽい
忍者のスキルを覚えてるかもだが
199 名前:名無しの古代人
忍者でタンクは古来より云々
200 名前:名無しの古代人
うわー
そいつら紅じゃん!
201 名前:名無しの古代人
ほんと嫌なとこに現れるな
202 名前:名無しの古代人
青の筆頭いぶし銀も見習ってほしい
203 名前:名無しの古代人
やつらのリーダーは馬鹿正直で困る
204 名前:名無しの古代人
せめて妖精おじが青にいれば
205 名前:名無しの古代人
話題性は馬鹿にならんよな
あーだこーだ勝手に想像するしね
206 名前:名無しの古代人
妖精おじさんとは
あなたの想像上の存在にすぎない云々
◇
何度か滑り落ちかけたものの、天守閣の屋根を無事に下りることができた。集中していたので透明化が切れたりもしたが無事に城外へ出る。これでパーティリーダーの復活ポイントが機能した。
『引きながら爆発タルを置く』
『どんどん追ってこい!』
紅さんたちも順調にかき乱せているのが分かる。自分は木の陰で待機だ。
『拙者も合流でござる!』
『ナイス、コヨみん!』
《現在、紅パーティーが六階で戦闘中だ。敵が混乱するところへ一気に畳みかける》
《チャンス了解!》
《やるぜー!》
全体チャットで情報が共有されるとにわかに活気づく。士気への影響を考えるとタイミングも大事なのだろう。
『やべ、前に爆発タル!』
『うわー! ダメージもらっちゃった!』
『進行方向に設置とはやられたでござる』
さすがに防衛の真っただ中へ仕掛けて逃げ切るのは難易度が高い。数分後、四人が順番に周囲へ現れた。
『ナカノっち、サンキュー!』
『くー、上手く対応されちゃったね!』
『時間は稼げた』
《六階で敵防衛を大きく崩せた。勢いを落とさずに七階へ向かう》
《チャンス続行!》
《やるぞー!》
『乗り遅れる前に早く戻って合流だ!』
それぞれにアイテムを手渡し透明化をかける。急いで城内に入ったが周りは味方が多く危険はなかった。相手陣営のプレイヤーが増え始めたのは天守閣前だ。
『透明のまま行けるところまで行きましょう』
『了解!』
復帰組として一緒に固まるのではなく、不意打ちを狙える別動隊で様子を窺う。天守閣内に入ると味方が極端に減って、青装備の集団が階段を目指す。
《本隊は七階に到達した》
《グッジョブ!》
《復帰組、天守閣への道中は安全かと》
《そこからは階段へ向かうにも人数がいるかな》
《キングへのルートを確保後に一階まで駆け下り、本隊への合流機会を作る》
《助かります!》
『お! サブマスが迎えに来てくれるのか!』
『気が利くねー』
各階層に隠れるプレイヤーは限られ、離れた後にすぐ防衛態勢を組まれる危険性は低い。相手の復帰組を物量で倒しながら、こちらの復帰組と本隊が合流できる。キングの前に戦力を整えるいい作戦だった。




