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社畜おじさん、仕事を辞めて辻ヒーラーになる。  作者: 七渕ハチ
第三章後半『攻城戦イベント』

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134/152

第134話 破城槌のバーゲンセール

【DAO】イベント会場Part17【第四回】


447 名前:名無しの古代人

    一丸になると素材の集まりが早い


448 名前:名無しの古代人

    破城槌も作り放題か


449 名前:名無しの古代人

    一生採取するだけのイベントだったな


450 名前:名無しの古代人

    生産で祭りに参加できたのはいい点


451 名前:名無しの古代人

    素材集めでも満足感はある


452 名前:名無しの古代人

    最後の城攻めで頑張ってこい


453 名前:名無しの古代人

    肉壁要員はなんぼいてもよし


454 名前:名無しの古代人

    貢献ポイントが溜まってるだろ

    爆発タルを角に仕掛けるとかどうよ


455 名前:名無しの古代人

    建物内は入り組んでる箇所多いしな


456 名前:名無しの古代人

    下手に設置すると味方の邪魔になりそう


457 名前:名無しの古代人

    別に失敗したところで笑って流される


458 名前:名無しの古代人

    だからといってな

    ウェーイなノリでやれるかという話


459 名前:名無しの古代人

    我々はなるべくして日陰者なのだ


460 名前:名無しの古代人

    一緒にしないでもらえますか?


461 名前:名無しの古代人

    見栄を張るな


462 名前:名無しの古代人

    赤陣営が攻めだしたぞ


463 名前:名無しの古代人

    城手前の拠点奪取が開戦の合図だな


464 名前:名無しの古代人

    面白いのが青も受けて攻めだすとこ


465 名前:名無しの古代人

    攻撃は最大の防御ってやつ?


466 名前:名無しの古代人

    トップ勢が攻めて他大勢が守るやつ


467 名前:名無しの古代人

    おれは守りでゾンビアタックだ

    ちょっとでも侵攻を遅らせたら勝ち


468 名前:名無しの古代人

    おい

    城内に紅がいるんだが

    おい


469 名前:名無しの古代人

    キング起動後に報告流れたな

    なんでやねん


470 名前:名無しの古代人

    門の扉はまだ健在だぞ


471 名前:名無しの古代人

    パーティでの侵入っぽい

    抜け道があるのかよ


472 名前:名無しの古代人

    梯子とか?


473 名前:名無しの古代人

    生産で作った梯子は設置不可だってさ

    忍者スキルを上げてればいけるが


474 名前:名無しの古代人

    今んとこ紅パーティ以外はなし?


475 名前:名無しの古代人

    大量にこないのが妙だな


476 名前:名無しの古代人

    これは厄介

    余分な人が探して守りに支障が出る


477 名前:名無しの古代人

    紅討伐ミッションか

    青陣営のほうが楽しめそう




 ◇




『よっしゃ! いっちょあがり!』


 本隊に合わせて起動したキングは庭園を離れると追ってこず、簡単に逃げることができた。様子を見にきた青陣営のプレイヤーは七人だったので、戻るところを不意打ちに倒す。これで紅さんがいると広まるはずだ。


『始まりに戦える数でよかったねー』


『我々がパーティ単位とは思わなかったでござろう』


 きっと、侵入がソロの忍者ばかりで警戒度は低かったに違いない。ここから探される立場になるため透明化中であっても、集団とのすれ違い時に衝突の危険性が生まれる。


『ナカノっち、次はどうする?!』


『門につながる長屋へ移動します』


『了解!』


 天守閣の階層によっては階段の狭さが命取りだ。途中で鉢合わせないよう、コヨミさんの先導で急ぎ離れる。


『おっと、待ったでござる』


 三階で十人を超える青装備のプレイヤーたちが上がってきた。さらに数人が続いて注目の高さが分かる。


『透明も油断すると見つかっちゃうねー』


 一階は防衛の準備か、数えるのが難しいほどのごった返し具合だ。慎重に外へ出て道の端を進む。


『うひー、囲まれたら一瞬でやられるな!』


 アイアンクラッドタートルの範囲化で爆発タルのダメージを軽減し、複数の味方と一緒に侵入しても透明化がなければすぐに倒されただろう。混乱を引き起こす目的であれば、紅さんだけで十分に効果は見込めた。


 長屋へ入るが門から遠い地点には誰もいない。身を潜める物置き部屋を決めてタイミングを窺う。


『拙者は門の近くにて待機するでござる』


『お願いします』


 せっかくならイベントを勝利で終わりたい。できる限りの貢献を目指し踏ん張りどころだ。


『ここの小窓でも橋が見えるぞ』


『あれ、破城槌の設置中かな?』


 いつの間にか本隊が攻める拠点は地図上で赤色に変わっていた。そして、橋の手前でちょうど破城槌が組み上がる。



《城攻めを開始する。完成した破城槌を順次運び門の突破まで攻撃を繰り返す。回り込んでの妨害を優先に対処求む》



『ほほう、壊されても第二第三の破城槌が続くのでござるな』


 なるほど、という作戦も素材とポイントが集まったからこそ可能になる。


『少し状況を見守りましょう』


 おそらく、序盤は過剰な応酬が巻き起こる。膠着に近い場面で動くのが一番だ。


 橋の上では破城槌が運ばれていく。半分を超えると遠距離の攻撃が届き始めるけれど、付き添う生産職による修理のおかげか耐久力には余裕があった。


 二つ目の破城槌も完成すると後を追うように橋を進む。まさに万全の体勢で一つ目が門扉を攻撃し始めた。


 挨拶代わりに降ってくる爆発タルは、全てを撃ち落とすには数が多い。相手も溜まったポイントを使っての防衛だった。


『ふむ、用意中の爆発タルを破壊すればダメージを与えられますね』


 引き付け方はコヨミさんに任せて備える。しっかり回復を行い全員の生存に注力だ。

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