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社畜おじさん、仕事を辞めて辻ヒーラーになる。  作者: 七渕ハチ
第三章後半『攻城戦イベント』

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114/151

第114話 小休憩

【DAO】イベント会場Part7【第四回】


 27 名前:名無しの古代人

    赤は紅騎士団のサブマスが指示役だ


 28 名前:名無しの古代人

    例のメガネか

    紅はどうした


 29 名前:名無しの古代人

    指示を出すより戦闘に集中とか?


 30 名前:名無しの古代人

    青はいぶし銀のギルマスが叫んでる


 31 名前:名無しの古代人

    士気は高まりそう

    うるさいけど


 32 名前:名無しの古代人

    本隊同士が中央でぶつかってるのに

    まだのん気に書き込みか


 33 名前:名無しの古代人

    死んだときぐらいはね


 34 名前:名無しの古代人

    リーダーが復活場所ってのがまた

    責任重大


 35 名前:名無しの古代人

    結局は後ろで待機気味になるやつ


 36 名前:名無しの古代人

    そこへ回り込む敵兵


 37 名前:名無しの古代人

    鉄砲玉はわりと使える作戦だ

    メンバーが死んだとてな


 38 名前:名無しの古代人

    同じ復活場所は利用に制限がかかるぞ

    時間経過で解除されるが


 39 名前:名無しの古代人

    ガーディアンが人数で強化ってマジ?


 40 名前:名無しの古代人

    ぽいね

    裏取りもいけるかこれ


 41 名前:名無しの古代人

    ワンパーティだとしんどいっぽいよ

    さすがに下限と上限はあるでしょ


 42 名前:名無しの古代人

    精鋭が別動隊になればいい


 43 名前:名無しの古代人

    人が多いと実力差が出にくいしな

    わちゃわちゃでいつの間にか死ぬ


 44 名前:名無しの古代人

    でもそれが楽しい


 45 名前:名無しの古代人

    ここで話しても伝わらんぞ

    誰か提言に行ってこい


 46 名前:名無しの古代人

    自我を出すのはちょっと


 47 名前:名無しの古代人

    辺境の里で紅の目撃情報が出てた

    もう別動隊でやってるんじゃ


 48 名前:名無しの古代人

    そこが妖精おじのギルドホーム?

    誰かの会話を聞いたけど


 49 名前:名無しの古代人

    みんな自重してるのか

    おじ関連の話題は控えめ


 50 名前:名無しの古代人

    ゲーム内にノリを持ち込むのは理性が働く


 51 名前:名無しの古代人

    おじと紅が組んでる説か


 52 名前:名無しの古代人

    強引に結びつけすぎ

    同じギルドで動かん理由はない


 53 名前:名無しの古代人

    サブマスメガネが紅を探してたっけ


 54 名前:名無しの古代人

    ギルドチャットも使わずにな

    ソロで好き勝手に楽しんでるのかもよ


 55 名前:名無しの古代人

    あんまり陣営の情報を漏らすのはどうかと


 56 名前:名無しの古代人

    わちゃわちゃイベントだし

    細かい事柄は別にいいっしょ


 57 名前:名無しの古代人

    紅は初心者の面倒を見てるから

    動向は気にするな


 58 名前:名無しの古代人

    おじなら俺の隣で寝てるよ


 59 名前:名無しの古代人

    情報戦始まったな




 ◇




『悔しい』


 拠点、辺境の里を援軍と共に占拠を終えた後、庭園で小休憩中に。自分たちだけで倒したかったと、紅さんが残念そうに言う。


『おそらく、ガーディアンと我々のみで相手をする機会は少ないでござるしね。また楽しい戦いの場を見つけましょう!』


『そうそう! イベントはこれから!』


 少々身勝手な目的、回復代行結社のギルドホームが使われた様子は確認できた。次は赤陣営に役立つことを優先したい。



《ガーディアンが戦闘状態に移行した場合、その拠点ではワープ機能が使えなくなる。防衛を行う際は周囲で押しとどめる形が理想的だ》



『へー、ならこっそり進入すればチャンスあり?』


 守護人形は復活済みで敵意はない。どちらかの陣営が占拠するとガーディアンが味方になるらしく、防衛側が有利だった。


『事前に仕掛けとかの情報は必須でしょ。周辺に敵がいなくてぎりぎり間に合うかどうか、ぐらいかもよ』


 隠れて青陣営の拠点を狙うには、妨害にくる相手を外で阻む組とガーディアンを倒す組で、数パーティを要するのだろう。


『屋根裏のことも話しておきますね』


 守護人形については全体チャットで流したものの、戦闘中だったため全てを伝えきれていなかった。


『待った』


 ここが奪われたときに役立つ情報のはずだが。紅さんは首を横に振る。


『屋根裏部屋は徹底的に隠す。利用者が多いとバレる』


『なるほど……』


 確かに、不用意な出入りが増えると気づかれる可能性は高まった。いくら用心するよう念を押しても人の多さが懸念点だ。不信感を与える結果につながる。


『勝手を知る我々が、できる限りフォローする方向性でござるな』


『地図で現在地の下に当たる拠点、古城跡地で本隊同士がぶつかっている間は、復活場所の確保を頑張りたいですね。ただ、紅さんたちを待機させておくのは戦力的にもったいないかもしれません』


『拙者とナカノ殿で時間稼ぎはお任せください!』


 かく乱にコヨミさんが動き、自分が守護人形を回復すればそれなりに耐えられる自信がある。


『何かあったら死んで戻る』


『おれは、お嬢のサポートだな!』


『あたしも!』


 レモンさんとカンペさんが攻守の役割を担えるのが、非常に助かった。パーティであえての別行動は非効率だけれど、リーダーが復活場所になれる仕様のおかげで便利な部分もある。


『行ってくる』


『よっし、気合十分!』


『やるよー』


『ご武運を!』


『道中、気をつけてください』


 コヨミさんと一緒に三人を見送る。もうしばらく、辺境の里で過ごしながら要警戒だ。

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