何かが起きるようで起きないようで起きない
『キーンコーンカーンコーン___』
「ふぁ〜 ん゛ーーーー」
気づいたら4時間目終わりのチャイムが鳴ってた。ほんとにいつ寝たかのかもわからないぐらいすぐ寝てたらしい。
まあ、次昼食だから? いっかと思うけど... てか、みんな英語教室から出るの速すぎだろっ!!
僕はみんなに置いて行かれた。
おう、そこで気づいた諸君!そう僕は現在進行形でぼっちなのである!!って思うだけで病みそう死ぬ。まってめっちゃ情緒不安定じゃん。...なんでなんだろ。
僕的には何もなかったはず...?もうわからん!
とか考えているうちに教室に着くし、教室のドアの前に男バス部の人たち集まってて入れないし!もう、なんなんだ...今日は放送委員の担当だからすぐ放送室行かないとダメなのにぃぃぃぃ。ってなんか起きてからのテンションおかしいな、どんな夢見たらこうなるんだ? まっ、ご飯食べたら元に戻るっしょ。知らんけど。
〜(ちなみに)僕の昼食「おにぎり(コンビニ)2つ!」〜
放送の内容は、給食のメニューを言い、星座占いの結果とどこのサイトかを言い、午前中に思ったことを誰かが少し喋って、音楽を流すと言うもの。放送委員は1学年、1人ずつ割り当てを決め、担当の曜日に来る。3学年あるので、毎日3人いることになる。まあ、サボる人が結構いるんだけどね。
月曜日は3人いるから、偉いと思う。でも、実際放送は2人いれば問題ないんだよな。まあ、そんなことは置いといて。いつも、僕は給食を読んでいる。なんだかんだ一番楽だからね。
さあ、放送を始めるぞ! あ、今日は僕が最初のところ言うんだった。
『今からお昼の放送を始めます。今日の担当は________』
...よし。最初は噛まなかった。次は給食。
『今日の献立は_________』
やべ。何回も噛みかけた。あぶな。気をつけよ。
ふぅ、無事?に放送を終え、今教室に帰ってきた。今は一応休み時間だ。あと3分だけどね。いつもの3人は教室にいなかった。隣のクラスを覗いてみたけどかなでもいなかった。暇だし小説でも読むか、と本を出した瞬間、担任の先生、中井敬史先生に呼ばれた。ちなみに国語の先生だ。
先生「あ、いた。おい、ちょっと来いっ。」
手招きをされた。いつも通りの先生だ。
こころ「ぇ、なぁ〜に〜 たかちゃんせんせ〜」
先生「たかちゃん先生と呼ぶな、ちゃんと中井先生と呼びなさい。」
こころ「はいはい、たかちゃんせんせ〜 今行くから〜」
いや、たかちゃん先生はたかちゃん先生なんだよ。で、なんの用だろう?
教室の隣の隣にある相談室に着くや否や先生がささっと電気をつけ、僕を押し込み、バタンとドアを閉めた。
先生「で、何の用かわかるな?」
こころ「え〜、わかんなーいw 何の話だろ〜?」
先生「うわ、白々しい、わかってるだろ。」
こころ「.....」
先生「いや、な。お前、最近寝すぎじゃないか?って話だよ! わかってるだろ。ほんまにもう笑」
少し苦笑いしながら、たかちゃんがじっと僕のことを見ている。
こころ「あ〜そう言うことね。知ってた。」
先生「で? 何で寝てるの?」
こころ「眠いから!」
先生「いや、そう言う話じゃなくてな。何でそんなに眠りっぱなしなんだ? なんか悩み事でもあるのか?」
こころ「え? 何もないよ?」
先生「..........................................」
こころ「....ゴクリ」
先生「....そうか。じゃあちゃんと授業受けてな。はい以上。午後も頑張って。」
そういって、相談室から去っていく。歩くスピードが速いのを見ると、次は授業なのだろう。そんなの考えている間に休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。
僕も急ごう。
ちゃんと授業受けてなと言われて、「え、そうですか...って僕は眠かったら寝るから!」っと言いたかったけど、もう先生はとっくにいなかったんだよね。めっちゃ言いたかった。ちゃんとを強調して言われたような気がするけど、気のせいだよね。
そんなことを思って歩いていたら、僕はすっかり急ぐことを忘れていることに気づいた。
「やばっ。」
考えてんと急いで教室に戻ろう。次は確か遅れたら怖い「小嶋先生」だ。あの先生に怒られんのは勘弁だな。
あの先生は説教が長いんだよぉ。
というわけで5時間目は理科だ。女の先生で小嶋美知子という。いかにも厳しそうな風貌をしており、名前にも納得できる。結構ベテランの先生っぽい雰囲気ながら、社会人をしてから公務員になっているらしく、そんなに先生歴は長くないらしい。
今日から地学で天気の内容をするらしい。なんか当てられる予感...
先生「今日から、天気の内容をします。とりあえず書いて、後から全て説明します。」
うわぁぁぁ、これは、これは、めっっっちゃ書かないといけないじゃん!?
しんどい〜 いやだ〜
...眠い。寝たい。でも寝たら怒られる。
先生「はい。じゃあ、そこの眠そうな林さん。」
こころ「!? は、はい。」
先生「雲ができるのに必要なものは?」
こころ「...水?」
先生「はい、正解。じゃあもう一つは?」
えもうひとつあるの?...わからんから雑な答えでいっか。
こころ「...氷?」
先生「いや、氷と水は一緒の括りよ。答えは埃ね。空気中の埃、不純物が多くないと雲ができずらいと言われています。じゃあ________」
ふぅ、取りあえず難は去ったな。よかったぁ〜
理科は楽しいけど話長いからな、授業が長く感じてあんまりなのよね〜 ま、もう当てられないでしょう。この先生一回しか当てないはずだし...!
あっやべ。ノート書かないと。
え、何が何だ。謎単語と漢字まみれで何がなんだか......とか思ってたら。
先生「林さん!」
当てられた。
こころ「え、あ、はい」
先生「湿度の計算の仕方は?」
こころ「................」
わかんねーよ。いつやったっけ?てか、なんで急に?うーん、あっ!
こころ「湿度= (1m³の空気に含まれる水蒸気の質量)÷(その空気の温度の飽和水蒸気量)」
先生「かける?」
こころ「え、あ、100?」
先生「正解!×100を忘れないように。じゃあ、計算に_____」
まじか、当てられたよ、思い出してよかった...
もしも、思い出してなかったら..........!!
嫌な想像だ、これ以上考えないでおこう......ってノート書かないとやばい。授業終わっちゃうって。
その後、とにかく、雲のでき方(と関連用語)をとにかく書きまくって、腕が痛くなった。
『キーンコーンカーンコーン_______』
やったぁぁぁぁぁ!5時間目終わった!小嶋先生の授業終わった!次は総合だからたかちゃんが来る!
僕は、小さくガッツポーズをして、かなでの教室に行こうと席を立った。
つづく
細かい部分を修正しました。