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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第3章 絆 「竜騎士⑦」

「興味本位と言うわけじゃない。君から時々不思議な気配のようなものを感じるんだ。」


別に貴族がどうとかは、どうでも良かった。


今さらになって気がついたのだが、ルイーズからは微かにだが、馴染んだことのあるような気を感じるのだ。


うまくは説明できないが、自分が知っている何かと同じにおいがするとでも言うべきか。


「気配?何を言っているのかは、よくわかりませんが···確かに、私は貴族家の出身です。しかし、継承権があるわけでもないですし、今は一介の冒険者に過ぎません。」


苛立ったような表情で話すルイーズからは、やはり微かな何かを感じた。


「彼女は、ドレインセルク公爵家の血筋だよ。」


ギルマスであるアレクセイが補足をしてくれた。


ルイーズは、さらにムスッとした表情になっている。


「ドレインセルク公爵家ですか?」


こちらに来て間なしの俺には、どのような家系なのかはわからない。ただ、公爵家と言えば、王族の可能性が高かった。


「公爵家とは言っても、王族との血縁は婚姻を通してのものしかありません。それに、そんなものは今回の件とは、何の関係もないことです。」


やはり、ルイーズは気分を害している。家の話を持ち出されることを嫌っているようだ。


その時に、俺の中で何かのピースがはまったような気がした。


「もしかして、竜人の血が混じっているのではないか?」


竜人の里で出会った、暴虐竜ガルバッシュ···リーラの気配と、どこか似ているのだ。


「··························。」


これでもかと言うくらいに両目を見開いて凝視してくるルイーズを見て、推測だけが頭の中で構築されていく。


「ミラの末裔なのか?」


別の切り口で問いかけると、ルイーズは信じられないといった様子で口をパクパクとさせた。


「待ってくれ。それ以上の話は、ここでは···。」


そう横やりを入れたのは、騎士団長のドレイグだ。


配慮が足りなかったのかもしれない。俺はそう感じた。


推測が正しかったとして、この手の話は秘匿されている可能性を考慮すべきだった。


ここにはタニア達もいるのだ。


「···タニア。」


「な···何!?」


タニアは予想外の話に、全身を硬直させていた。


「ここでの話は、他言無用だ。」


「わ···わかっているわよ。」


「他のみんなもだ。」


全員がこくこくと頭を縦に振る。


「もし、漏らしたらどうなるか···わかるよな?」


殺気をこめて、ダメ押しをしておいた。


全員が身を震わせて、さらにうなずきを返してくる。 


「た···タイガ殿。その···殺気は···。」


「あん?」


「「ひっ!?」」


声の主に視線を移すと、ドレイグとアレクセイがイスから転げ落ちた。


···なぜ、あんたらがびびっているのだ。





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