第3章 絆 「竜騎士③」
「そうか···ルイーズが面通しを行ったのであれば、間違いはないだろう。」
冒険者のルイーズが俺のことを説明してくれたおかげで、ギルマスと王国騎士団長の2人は臨戦態勢を解き、改めて話をすることになった。
しかし、面通しという言葉はどうなのかと思う。
こちらの世界では意味に相違がないのかもしれないが、俺のいた世界では『面通し』という言葉は、犯人を特定する作業である『面割り』と同義語だ。
俺は何も悪いことはしていないのに···という気分にさせられてしまう。
まあ、エージェントなどをやっていると、そういった状況も経験したりはするので、あまり気持ちの良いものではない。
「ふむ···それでは、あなたが魔物の氾濫から我々を救ったということに間違いはないのですな?」
「そうです。」
「あの竜は?」
「西の大陸から、俺を送ってくれただけです。いきなり戦いの場に落とされたから驚きましたが。」
じーっと、目を覗きこむように直視された。しかも、偉丈夫2人から。
何これ?
やはり、取り調べ?
「単刀直入に聞きましょう。あなたは竜騎士なのですかな?」
「竜騎士という言葉は、この大陸に来てから初めて耳にしました。まずは、それの説明をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「ふむ···。」
王国騎士団長のドレイグは、顎をさすりながら俺を直視している。隣にいるギルマスのアレクセイも似たような感じだ。
···何これ?
居心地が悪いのだが···。
「その前に、あの白銀の竜とは、どのような関係なのかをお聞きしたい。」
ヴィーヴルのことを問われているが、どこまで本当のことを話して良いのか、判断がつきにくかった。
どのような思想や史実から、事情聴取がされているのかわからない状況だ。事実を話したからと言って、相手が受け入れるかどうかは別の話になる。
最悪の場合は、また変な騒動に巻き込まれる可能性もあるのだ。
しかし、竜騎士とは何なのかを教えてもらうためには、黙秘して良い訳でもなさそうだ。
「友達です。」
「と···友達!?竜が!?」
「それに、師匠と呼べる存在です。」
「·····························。」
あれ?
驚いた顔で黙りこんでしまったぞ。
もしかして、応対を間違ってしまったのだろうか···。
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