第3章 絆 「悪魔③」
冒険者たちが身構えていた。
だいぶ、警戒をされているようだ。
「敵じゃないぞ。」
そうは言ってみたが、武具に手をやり睨みつけられた。
「だからと言って、味方とは限らないだろう。」
無傷な女性冒険者が、他の2人をかばうように立ち塞がった。
最もなご意見だ。
それに、仲間をかばう勇ましさも好感が持てる。
おキレイだし。
「余計なお世話かも知れないが、回復の手段はあるのか?」
聖属性の魔法士はいなさそうだった。
「···本当に、余計なお世話だ。得体の知れない奴の施しは···。」
そう言いかけた冒険者の表情が一変した。
俺は振り返らずに冒険者に向かって駆け、その内の2人を抱えて横に飛んだ。
後ろから、恐ろしいほどの瘴気が流れてきていたのだが、3人を同時にというわけにはいかなかった。
ズパンッ!
何かが弾ける音と共に、残った冒険者の頭部が爆ぜた。
俺は咄嗟にSGー01を構え、後ろにいた何かに連射をする。
ドンッ!
ガシャッ!
ドンッ!
ガシャッ!
ドンッ!
ガシャッ!
ドンッ!
ガシャッ!
視界に入ったそれは、赤黒い肉塊としか表現ができないものだった。
それが腕のようなものを伸ばし、障壁を展開してこちらの攻撃を弾いてしまっていた。
自己修復なのか、それとも···もともとがアンデッドなのかはわからない。
悪魔らしき存在は、あのダメージを負ってもなお、立ち上がって反撃を行ってきたのだ。
「2人で逃げられるか?」
「はあ?なんで、あんたなんかと逃げなきゃならない!?」
「···いや、違うから。負傷した仲間と一緒に逃げられるかと聞いているんだが?」
この状況で、ド天然をかましてきた女性冒険者に絶句をしたが、くだらないやり取りをしている場合ではなかった。
「そ···そんなこと、わかっている!」
すぐに負傷した冒険者に肩を貸し、後退を始める女性冒険者を気配で感じながら、俺は蒼龍を手にとって構えた。
神威術のようなものを使ったのを見てしまったがために、今の攻撃も魔法ではないのではないかという疑問が生じていた。
となると、あの攻撃は俺にも通用するのかもしれない。
本当に···厄介な敵に遭遇してしまったものだ。
俺はそっと息を吐き、竜孔を発動し始めた。
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