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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第二章 亜人の国 「正道②」

「それにしても、とんでもないことをやりおったの。」


各国首脳との合同会談のために、神聖ユラクト興国に大聖女ミリネを迎えに来ていた。


既に事情をある程度は把握しているミリネではあったが、この大陸の共同認識を固めるための布石が、ヘイド王国への襲撃理由の一つであったと改めて知り、感嘆しているのである。


「怒りに任せて、ヘイド王国を潰したとでも思っていたのか?」


「元の爺様なら、そうであったとしても、おかしくはないからの。」


孫にそんなことを言われる祖父とは···本当にただのバカか。


「そんなことをしても、誰も報われないだろう?」


「そうじゃの。爺様はスゴいのじゃ。もしかして、ウェルズ公国でのシーサーペント討伐や、妾に会いに来たのも、それを見越してのことだったのかの?」


「だったら良いんだが、そこまでの先見性はない。」


「謙遜するでない。爺様は、妾の自慢の爺様じゃ。」


実年齢はともかく、あどけない表情でそんなことを言うミリネの頭を優しく撫でた。


「ありがとう。」


「じゃが、ヘイド王国ではテトリアも襲撃してきたのじゃろ。どうやって退けたのじゃ?」


···そこに触れるか?


説明するのが相当に難しいのだが。


「自分の至らない部分に気づいたらしい。何か···考えごとをしたいようだった。」


「ふむ···至らない部分とは?」


「あまり難しく考えなくて良い。欠陥だらけだからな。」


「ふむ?まあ、そうじゃな。確かに、欠陥しかないからの。」


稀代の英雄と呼ばれたテトリアは、ただの虚像だ。


人は正しく成長し、徐々に力を蓄えていくべきなのに、奴は力だけを先に得てしまった。


魔人とて、同じようなものだろう。


身の丈に合わない力など、毒にしかならない。


「爺様は、これからどうするのじゃ?」


「別の大陸に行こうと思っている。」


「前に住んでおった所かの?」


「その前に、中央にあると言われている大陸に行くつもりだ。」


この世界には、3つの大陸が存在しているらしい。


アースガルズの書庫にあった記録を、カリスが調べて教えてくれたのだ。


そこには、神界につながる神殿があるらしく、神々と対話ができる祠が地下に存在するという。


堕神シュテインを何とかするためには、神アトレイクの存在が必要だ。


まずは、その地に向かうための方法を模索しなければならなかった。





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よろしくお願いしますm(_ _)m。




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