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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第二章 亜人の国 「変革⑫」

「ギルマスと話がしたい。」


エルミアが冒険者ギルドの受付に話しかけた。


ルービーで顔がきくのは、同行していた中ではエルミアとサブリナくらいのものだ。


人族が面識のない者に話しかけたところで、無視をされるか、睨まれるのが関の山らしい。


「ああ、エルミアさん。久しぶりで···。」


受付にいた猫人族の女性は、エルミアを見て笑顔で応えかけたが、一緒にいる俺たちを見て、言葉を止めてしまっていた。


「ああ、大丈夫よ。この人達は私の知り合いだから。変な意識は持っていないし。」


「そ、そうですか。ギルマスに御用でしたね?すぐに確認をしてきます。」


受付嬢は、慌てたように奥へと向かっていった。


時間帯のせいか、ギルド内はあまり混み合ってはいないが、突き刺さるようは視線ばかりだ。


目があった瞬間に、睨み返してくる奴も多い。


そんな殺伐とした雰囲気の中で、1人の虎人が声をかけてきた。


「よお、ちょうど良かった。聞きたいことがあるんだよ。」


たまたま目があった俺に向かって話をしているようだ。


「聞きたいこと?」


「ああ。少し前に、魔の森との境界にいたヘカトンケイルを、人族が倒したって聞いたんだがよ。そのことは知っているか?」


「ああ。知っている。」


「だろうな。エルクの娘がそいつと一緒に行動をしているって聞いたんだが、あんたらの中にそいつはいるのか?」


エルクとは、エルミアの父親の名前だ。


エルミアが一緒にいることを見て、話を振ってきたのだろう。


「それは、たぶん俺のことだな。」


「はあ?あんたが?」


値踏みをするように、ジロジロと見られた。


「何か?」


「ヘカトンケイルを倒したっていうのは本当なのか?」


「そうだが。それがどうかしたのか?」


そう答えた瞬間に、周りが殺気立った。


目の前にいる虎人からは、周囲を圧倒するほど濃厚な殺気が漏れている。


そして、その口から出た言葉は、予想外のものだった。


「だから人族は信用できねぇだよ。ヘカトンケイルは、まだあの渓谷にいるぞ。」








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よろしくお願いしますm(_ _)m


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