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71話 学校に行こう⑧

昼食後に再び図書館に戻った。


マイク·ターナーのことは気になったが、午後からも授業があるようなので放課後に少し調べることにした。


パティは隣で刀についての本を見つけたらしく、興味深けに読んでいる。


俺は生活に関して書かれた本を開き、実生活での情報収集をすることにした。


地域ごとの産業や食材などについて調べ、普段の生活で困らない程度の知識を身につける。


元の世界との違いは動植物の種類や、剣と魔法の使用についてが大きな相違点というだけで、それ以外に関しては支障が出るほどのものは特になかった。


アメリカや日本に住んでいる者がアフリカの片田舎に移住をした時ほどのカルチャーショックはないという感じだ。




気になった本を手当たり次第に読み、必要なものは記憶するようにした。


自分が置かれた立場を考えればギルドに関する知識も欲しかったのだが、組織の沿革が書かれた資料くらいしかない。アッシュや他の職員に聞きながら覚えていくしかなさそうだ。


時計···これも魔石で動いているらしい···を見ると2時間が経過していた。すでに15時過ぎだ。


生徒達の授業はあと30分と経たずに終了する。


その前に学校を出るか。


そう思い、パティを見るとまた寝ているようだ。


耳ばかりだと芸がない。


背筋をすっと上から下まで指でなぞる。


「うっ···うわぁぁぁぁぁっ!」


背中も敏感なようだ。


指を口にあてて声を抑えるように伝えた。


これってセクハラになりますか?




図書館を出ると、一段下がった位置にあるグラウンドを上から見るようにマイク·ターナーが立っているのが見えた。


悪意も微かな邪気も消えてはいない。


近くまで行ってグラウンドを見ると、フェリやテレジアが魔法の実践練習をしていた。


「あんた、魔族の血が体に混じってたりしないか?」


マイク·ターナーにそう話しかけた。




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