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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第二章 亜人の国「 ダークエルフ⑬」

リーナ達は空家を二棟借りて、男女に別れて寝泊りをしているらしい。


俺はガイから建物の場所を聞き、深夜帯に訪れた。


正攻法ではまた邪魔が入るかもしれない。そう考え、裏手から侵入を試みたが、そこには俺をいきなり殺そうとしたアイツがいた。


「やあ。」


気配を消して近づいていたが、建物はそれほど大きいものではない。このまま侵入をしたところで、従者達に気づかれずにという訳にはいかないだろう。俺は、正面から対話をしてみることにした。


「き···貴様っ!」


「武器は持っていない。リーナ様と話をさせてくれないか?」


あからさまな殺気と、敵意丸出しの視線。やはり、未熟者だ。


「勘違いはしないで欲しい。俺は敵対するつもりはない。」


「·······························。」


ギリギリと歯軋りが聞こえてきそうなほど、奥歯を噛み締めている。


「冷静に考えて欲しい。そのつもりなら、君らを殲滅することもできた。」


装備している剣の柄に手が近づいていくのが見えた。


「リーナ様に俺を斬れと言われたのか?」


エージェントは、動と静のスキルを身につけている。


動とは武であり、射撃や護身、武具を使った近接から遠距離までを網羅する戦闘力を指す。


対して、静とは知識や思考、話術などを駆使することによって相手の懐に入り込み、欺いたり、破滅や協力をさせることを言う。


優れたエージェントほど、後者の静のスキルが高い。


武力だけで解決を計ろうとするのは、傭兵か破壊工作員で事足りるからだ。


因みに、タイガのスキルレベルは、最高ランクの籠絡者(ケージマン)だ。籠絡者(ケージマン)は、巧みな話術で相手を意のままに操る術を持つ。


ランクには他に2つが存在し、性技で異性同性を問わずに相手を取り込む夜這屋(ナイトウォーカー)と、薬物や道具を使用して半強制的に操る調教師(トレーナー)がいる。


タイガは夜這屋(ナイトウォーカー)にも適性があったが、「何が悲しくてオッサンとベッドインをしなければならないのか?」と考え、教官を理詰めで籠絡したことがある。異性相手の技は極め尽くしたが、いくら任務でも男色は嫌だからだ。


そう言えば1人の教官がしつこく俺をつけ回し、その有益さを実技で教えようと強行策に出られたことがあった。その教官の姿は、それ以後確認されたことがないのだが、何があったのだろうな。


ああ、つけ足しておくと、俺の貞操は未だに無事だ。今も、そしてこれからも、そういったバカな輩は、たぶん姿を消すことだろう。


なぜかは知らないがな。








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よろしくお願いしますm(_ _)m

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― 新着の感想 ―
[良い点] 夜這屋とか調教師とかエージェントのスキル怖すぎません?異世界系のスキルと比べると、生生しいですよね。オリジナリティがあって良いとは思いますが。 [気になる点] 二章は主人公のエージェントと…
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