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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第二章 亜人の国「 エージェント vs 魔神②」

召還された魔神は、イリヤから俺に視線を移して、凝視していた。


感情は読めないが、舐めるような目で見てくるので居心地が悪い。


先ほどテトリアとつぶやいた気もするが、どんな関係性なのかを聞くのが怖いので、しばらく待つことにした。


「んん?容姿は全然違う···でもなぁ···オーラの波動が酷似···いや···あれからだいぶ経つし···あ、そうか、転生という可能性も···。」


何やら、1人でぶつぶつ言っている。


相手が人間なら、今のうちにぶちのめすのだが、目の前の男は魔神だ。不用意な攻撃は避けた方が無難だろう。


「魔力は···あれ?魔力が読めない···ん?んんー、なんだ、どうなっているんだ?」


まだぶつぶつと言っている。


「イリヤ、相手は取り込み中のようだ。時間がかかりそうだから、今からここを離れろ。」


俺は、敢えて魔神にも聞こえるように、イリヤに逃げるように促す。


「え!?でも···。」 


魔神には俺の声が届いているはずだ。今のやりとりの際に、一瞬だけ俺とイリヤを交互に見た。


それでも、何かのアクションを起こす気配はない。


魔族や魔人と接することが多いと、傾向が見えてきたりもする。基本的に、魔神も同様なのではないかと思う。


こいつらは、絶対的な強さを持ち、当然プライドも高い。だが、長命種で、かつ強大な力を持っていると、逆に暇を持て余したりもする。好奇心や探求心が旺盛なのに、興味をもてるものが少ないのが要因だ。


俺の予想では、魔神の興味は今は俺にある。イリヤのことは、既にどうでも良いとさえ思える。


それに、質問もせずに自身の理論展開を始めているところを見ると、解析や分析が好きなのだろう。


地雷(プライドを傷つける)さえ踏まなければ、こちらの勝手も気にならない、鷹揚な思考を持っている気がするのだ。


「彼の興味は俺にあるようだ。俺は残るから、迅速な行動をしてくれないか?」


イリヤは何となく、理解をしたようだ。すぐに召還で四つ足の鷲···グリフォンを呼び出し、それに乗って飛び去った。


「うーん···テトリアであって、そうでないような···堕神の気配も感じられないし···。」


魔神はまだ思考を展開していた。








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