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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第二章 亜人の国 「 エージェントと黒猫④」

明朝、竜人の里を出発した。


ブレドは残ると言い、代わりにリーラが同行をするらしい。


長にしてみれば、これまでの罪滅ぼしなのだろう。


同年代の女性であるティーファ達とも打ち解けてきたようだし、年頃の女の子としての生活を経験させてあげたいとのことだ。


本心としては、今後は魔王を補佐する役目を担うため、いろいろと学ばせたいのではないだろうか。もちろん、一般常識なども含めてだが···。


流れ的に、亜人連合を統括する立場に、囲いこまれつつある。本音としては、そのルートに乗るつもりはさらさらないのだが。


無責任に放置をする気はないが、ヒト族との関係値をどういったものにするのか、その答えを導くことが一番手っ取り早いと思っている。


これまで通り、敵対をするのか、手を取り合って共に恩恵を受けるのか。その経緯によって、手を貸せば良いだろう。


これは、神アトレイクからのミッションだ。


俺自身が主体的に動き、すべてを丸くおさめるだけでは、彼らに明るい展望はない。


永続的に俺が関わるのでは、意味がないのだ。


こういった漠然としたミッションは、エージェント時代にも少なくはなかった。


上官が地図の一点を指差し、「ここを何とかしろ。」などというだけの指示も、実際に何度かあった。


そういった対象は、大抵が内乱の続く国家であったり、大規模なテロ組織であったりするのだが、国家間の事情や、秘密保持のために、表立った作戦が実行できないことが多い。


最悪な事に、いわゆる、ヒト、モノ、カネの支援が一切ない時もある。


そんな経験を考えれば、変な(しがらみ)がない分、マシと言うものだろう。


このミッションをクリアしなければ、次の展開に進めないと言うのであれば、バッチこーいである。




「ねえ、露天風呂に大量の血痕があったそうなんだけど、何か知ってる?」


「私も聞いた。みんなが入った後には、何もなかったらしいんだけど···。」


「と言うことは、深夜に何かあったのね。」


「裸の妖精さんが頑張ったんだよ。」


「えっ、何よそれ?」


「深夜にお風呂に入ったのって、誰?」


「···タイガのはず···。」


「「「「「····························。」」」」」


「あの人···何をしたの?」


なぜか、女性人の視線が突き刺さるように痛かったが、俺は気にしないことにした。


てか、歩く度に擦れて、俺の魔王が泣いている···。






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