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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第二章 亜人の国 「暴虐竜 vs エージェント⑧」

痛打をあびた暴虐竜だが、そこで攻撃を止めることなく、鋭い爪で斬り裂きにきた。


俺はその攻撃をかいくぐり、体を錐揉み状に回転させながら、真上に跳び上がる。


剣の柄頭で暴虐竜の脇を突き上げる。


「グッ!?」


脇は人体の急所だ。


神経が集中しているため、ここへのダメージは他の部位の比ではない痛みをともなう。


その部分に鱗がないことは、すでに確認をしていた。


激痛で上体を下げた暴虐竜の眉間に、柄頭を打ち込んで脳を揺らす。


一瞬、動きを止めた相手の膝裏に、破龍の峰を叩き込む。


暴虐竜は一連のコンボで、仰向けに倒れこんだ。


俺はすぐに走り出す。


視界に入った長は、背中を見せて逃亡を始めようとしていた。


「クリティカル·バインド!」


ミンが長を拘束する。


俺は動けなくなった長が持つビリ◯ン像に、破龍を一閃させた。


ザシュッ!


ビリ◯ン像は、軽く火花を散らしながら、2つに割れる。


光を浴びて、黄金の煌めきを放つ像の中からは、別の異質物が紫の輝きを反射させた。


破龍を何度となく返し、さらに細かく斬り砕いていく。


空中で小石程度の大きさに分断された像は、禍々しい何かを霧散させながら、そのすべてを地面に散乱させる。


「な···なんということを···。」


俺は長に当て身を入れて、意識を奪った。


しばらく、像の破片に目をやるが、何も起こらない。


どうやら、あの禍々しい力は消え去ったようだ。


「タイガ···。」


ミンの声に振り向くと、暴虐竜が痙攣を起こしていた。


「······················。」


しばらく様子を見ていたが、真体化が解けたのか、暴虐竜の姿が人の姿に戻っていく。


「···ん?」


完全に真体化が解けた後、そこに倒れていたのは、全裸の少女だった。







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