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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第二章 亜人の国 「魔王と亜神とエージェント⑰」

「理由は?」


ティーファを謝罪に向かわせたのがミンだとすると、目的がわからない。


これまでのミンの言動を考えると、1人の少女に不幸を背負わせるような真似はしない気がする。


少なくとも、ティーファを犠牲にしなければならないほど、俺が怒っていないことはわかっているはずだと思う。


むしろ、集落の者達の俺に対する感情を逆撫でしてしまうだろう。


「タイガが魔王にふさわしいかどうか、ミーキュアに見せたかった。」


ミーキュアに?


なぜ?


「何か含むところがあるのか?」


そこで、ミーキュアが「ふぅ」と息を吐いた。


「ミンは、あなたが信頼できるがどうか、私に見せたかったのよ。」


「危なくないか?もし、俺がティーファに欲望をぶつけるような奴だったら、どうするつもりだったんだ?」


「それはない。」


「どうしてわかる?」


クスッと笑って、ミンが答える。


「これまでに、ミーキュアの胸を見ようともしなかった。タイガは貧乳には興味がない。ティーファも同じ。」


おい···。


「ちょっ!?ミン、何てことを言うのよ!!」


「ミーキュアの胸はそうでしょ?」


「う···じゃ、じゃあ、ミンはどうなのよ!?見た感じ、そんなにないじゃない!」


「私は脱いだらスゴい。」


ふふ~んといった感じでミンが胸を張った。


そうか、脱いだらスゴいのか···。


「あなたも何を見比べてるのよ!?」


「え···いや···がんばれ。」


「ぐ···微妙にヒドイんですけどっ!」


「ミーキュア。」


「何よっ!?」


「ミーキュアは魅力的な女性だと思うぞ。胸がなくても大丈夫だ。」


「う···誉めているのか、けなしているのか、どっちよ!?」


「誉めてるに決まってるだろ。」


「···················。」


ミーキュアは、顔を真っ赤にして押し黙ってしまった。


「···さすがは天然ジゴロ。」


ミン···そのツッコミはやめてくれ。



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