表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
566/1622

第二章 亜人の国 「エージェントの二つ名⑪」

前半にふざけた2つ名が集中したせいか、後のインパクトが強すぎた。


ブレドは俺への敵愾心を煽られ、ミーキュアは畏怖の念を抱くことになったのだろう。


下手をすると、亜人連合を敵に回して闘うはめに陥る。


ミンはともかく、ミーキュアにはもう少しマシな印象を持ってもらうべきだと思う。残りの2つ名によっては、さらにひどい状態になる可能性もなくはないが···。


「"亜人を解放せし者"!?」


···予想外のものが出た。


「亜人の解放者···タイガが···。」


ミンは顔を紅潮させながら、潤んだ瞳を向けてきた。何を期待しているのだ···。


「あなたは···本当に何者なの?」


ミーキュアが再び問う。


「あと1つだ。先にそれを終わらせよう。」


「···わかったわ。」


ミーキュアが、しぶしぶといった感じで瞳を閉じる。


「!?」


すぐに瞳を見開いたミーキュアが、機械じかけの人形のように、ぎこちない動きで俺を見た。


「どうした?」


「··················。」


表情が固まり、無言のミーキュア。


ちょっと怖いぞ。


「何が見えたの?」


少し焦れたようにミンが聞く。


「···あなたの···正体···。」


「正体?」


「わかったわ···。」


「タイガの正体は何?」


ミンがわくわくしながら聞く。


「···"亜神"。」


は?


「"亜神"?」


「そう···よ。」


「「「·····················。」」」


とんでもない2つ名がきた。


これは、あれだな。


"奴"だ。


テトリアとの闘いで、他の者達を巻き込まないように、転移を依頼したのは確かに俺だ。


だが、なぜこんな離れたところに飛ばされたのか?


「第二のテトリアを作らないように、しばらく離れる。」と言っていたが、今から思えば急すぎた。


神威術で収納された蒼龍や銃器を出すこともなく、まったく知らない土地に放置されたこと事態が不可思議だった。


"亜神"や"魔王"というのは意味がわからないが、"亜人を解放せし者"というのは、使命のようなものなのか?


「いるなら答えろ、神アトレイク。」


俺は何度かそう呼びかけたが、返答はなかった。


あの駄目神め。


また謀に巻き込んだな。


今度は何をさせるつもりだ?






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ