51話 異世界生活の始まり⑱
「そうか···そんなことがあったんだな。」
「今後も同じような被害が出るかもしれないわ。何か対策はできない?」
「そうだな。とりあえず俺も今夜は一緒に行くよ。」
「え?なんでだ?」
「潰しに行くんだろ?その悪徳貸金業者。」
「違うわ!」
このバトルジャンキーめ。
暴れたいだけじゃないのか?
「違うのか···そうか残念だ。だがやっぱり一緒に行こう。2人でいけば精神的な圧力にはなるだろう。警備隊には調査依頼をすぐに出しておくから、悪事が立証され次第拘束させる。」
今度は真面目に答えてくれた。
こういったやり取りはちょっと疲れるからやめてくれ。
フェリが戻ってきた。
「家具屋さんの場所がわかったよ。」
アッシュと待ち合わせの時間を決めてギルドを出た。
家具や生活用品を購入した後に3人でカフェに行った。
「2人ともありがとう。助かったよ。」
「ふふっ、私達も楽しかったわ。」
「うん。タイガといると退屈しないよ。」
違う世界の人間同士だが会話の中に違和感もなく、なんとなく溶け込むことができているようだ。
「でもニーナの発言にはびっくりしたわ。普段はあんなことを言うキャラじゃないのに。よっぽどタイガのことを気に入ったのね。」
「ニーナさん、きれいだよね···。」
なんか勘違いをしているようだからフォローしておこう。
「ニーナは刀工として優れているし誇りを持ってるからね。自分が鍛えた刀が誰にも使いこなしてもらえないとなると、作り手としての喜びが少なかったんじゃないかな。」
「「··················」」
え?何で二人とも黙るの?
「刀を使いこなせるからニーナが喜んでると思ってるんだけど。どう思う?」
「タイガって唐変木なんじゃない?」
「そんな気がするわ。ほっときましょう。」
「うん···。」
ひそひそと話し込む2人。
俺···なんか変なこと言ったかな???




