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29話 模擬戦⑧ vsアッシュ·フォン·ギルバート

飄々としていたこれまでとは違い、重苦しい気を放つアッシュ。


国内最強スレイヤーの名は伊達じゃないようだ。


「最初に言っとくが、お前は強い。手加減なしで行くから死ぬなよ。」


低い声音で話すアッシュ。


大丈夫だ。

死にたくないから俺も本気でやる。


「行くぞ。」


アッシュがそう言った瞬間に突然炎の壁が俺達2人の間に出現した。


魔法。

詠唱しているようには見えなかったが。


こちらからアッシュは見えないが気配を読む。


来る!


炎の壁の数ヶ所が盛り上がり、直径2メートルほどの炎の玉が出現した。


高速でこちらに迫ってくる。


合計6つ。


魔法が効かないのを承知の上での発動か。

なら考えられる攻撃パターンは···


俺は右から2つ目の炎の玉に突っ込んで警棒を振るった。


ガッキィーン!


金属同士が衝突。


剣と警棒が弾きあい、火花を散らす。


炎撃を隠れ蓑に使った奇襲。


先ほどの俺の闘い方の応用だ。


俺は弾いた剣の側面、平たい部分に反対側の手に持った警棒を叩きつけた。


ガッ!


鈍い音が鳴る。


そのまま裏拳の要領で回転し、アッシュのこめかみ部分に警棒を振るう。


紙一重でかわすアッシュ。

そのまま間合いを取り、再び炎撃を開始した。


こいつ、戦闘センスの塊だな。

素直にアッシュの攻撃に感嘆する。


一度見ただけの攻撃を模倣するのは簡単なことではない。


タイミングが難しいのだ。




だが、俺も得意なんだよ。

人の物真似が。


足を踏み出し、腰の回転につなげて警棒を振るう。


風撃斬!


そしてその反動からの風撃無双!


アッシュの眼が驚きで見開かれた。





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