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207話 王都での謀略④

「そうですよ。」


隠す必要もないので素直に答えた。


「あ、やっぱり。聞いてますよ、先程の謁見での無双。」


ものすごく目を輝かせて話をつないできた。後ろにいる他の女性たちも同じような反応をしている。


「そうですか。国王陛下に何か意図がおありだったようで···突然のことで驚きました。」


「ギ、ギルマス補佐!?無双って何があったんですか?」


スレイドの声がデカイ。


「国王陛下に実力を試さてもらうと言われて、騎士団員と模擬戦をやった。」


「····何人が死んだんですか?」


「人が死ぬ模擬戦なんかないだろう?」


「それはそうですが··だからこんなにアウェイ感が半端ないんですね···。」


その冷たい視線はやめろ。

そもそも、意味もなく人の命を奪う人間だと思われているのか···俺は。


「模擬戦で敗けたからって大人気ないですよね。自分たちの努力不足なのに。」


目の前の女性が、騎士団員だらけの食堂でなかなか大胆な発言をする。他の女性達もうんうんと頷いているが何者だろうか。


「あ、私たちはワルキューレだから騎士団の中でも少しポジションが違うんです。申し遅れましたが、副隊長のアンジェリカ·ビューアです。よろしくです。」


「スレイヤーギルドのタイガ·シオタです。こちらこそよろしく。ところでワルキューレって?」


「はい。主に王家や上位貴族の女性達の身辺警護に従事しています。」


「そうなんだ。無学で申し訳ない。」


「フフッ。タイガさんって、噂と違って気さくな人なんですね。」


「噂って?」


「魔族を素手で倒す最強の無頼漢って聞いてます。」


無頼漢···それってならず者って意味だよね。


「そんな風に見えるかな?」


「いいえ。すごく紳士的で優しそうです。」


「ありがとう。」


「やっぱり素敵ですね。騎士団員と違ってすごくスマートだし。ありがとうなんて言葉を使う人はあまりいないんですよ。」


アンジェリカが真顔でそんなことを言ってくるのでつい照れてしまった。


「あ、タイガさん照れてる。」


ワルキューレのみんなにめっちゃ笑われてしまった。







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