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181話 王都への招聘②

「邪険にするって、何をされるんだ?」


「あからさまなことをしてくる訳じゃないが、素行不良なんかをすれば拘束をされるんじゃないか?王都でスレイヤーがデカイ顔をして歩くのが気にくわないんだろ。」


「過去に事例があるのか?」


「ああ。俺が拘束された。」


今、素行不良をしたら拘束されるって言ったよな。それはおまえが悪いんじゃないのか?


「まぁ、すぐに釈放されたけどな。ハッハッハ。」


ハッハッハじゃねぇよ。

辺境伯の嫡出子だろうが。


「弟想いの奴でな。スレイドがスレイヤーになるって言ったら俺に決闘を申し込んできたくらいだ。無視してやったがな。」


それは間違いないな。

スレイドの兄貴がスレイヤーに歪んだ感情を持っているのは、100%おまえのせいだよ。




ギルドホールに行き、パティ達に王都行きの件を話した。ミーティングも終わったようで、参加者のほとんどがホールやカフェにいる。


「えっ!?私も行くよ!」


「そうですわ。同じパーティーなのに置いて行かれる訳にはいきません。」


口々にそんな事を言ってくる。


「気持ちはありがたいが、みんなにはここを守って欲しい。魔族の脅威が去った訳じゃないからな。」


納得した訳ではないようだが、少しでも戦力を残しておきたいというギルドの考えは理解できたようだ。


「ギルマス補佐!」


上階から降りてきたスレイドに声をかけられた。俺と入れ替えに執務室に呼ばれていたのだ。


「ああ、スレイド。王都行きの件は聞いたか?」


「はい。同行できて光栄です。」


歯をキラッと光らせてそんなことを言っている。


真面目な好青年だから騎士団からも勧誘されていたんだろうな。兄貴はスレイヤーギルドに大事な弟をとられたと思ったか。しかも、騎士学校時代に因縁のあるアッシュがギルマスだしな。


はぁ、行きたくないなぁ。


アッシュの代わりに絡まれそうだ。

  



その日のうちに準備を整えて出発した。


王都までは馬なら2日はかかる。


今更だが、魔族の占有地と王都は1000キロと離れていない位置にある。王城から見てもスレイヤーギルドの重要性が高いのは当然と言えた。


国王陛下からの招聘は何が目的なのかはわからないが、魔族絡みの事としか思えなかった。







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