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177話 スレイヤーギルドの改革⑭

「それで、どこまで行くんだ?」


バーネットが行き先を聞いてきた。ギルドを出て、盾を買いに行く途中だった。


「知り合いの武器屋だ。」


「武器屋?防具屋じゃないの?」


パティも一緒だ。

シスとテスは他のスレイヤー達とのミーティングに参加している。


「ニーナの所だ。」


「····ふ~ん。」


ん?なんだ?


「そのニーナって人は美人なんだろ?」


「うん。かなりキレイ。」


2人がジト目で見てくる。


「どうかしたか?」


「タイガは美人さんが良いんだね。」


「節操がなさそうだしな。」


ひそひそと話すのはやめて欲しい。


モテない男にとって、目の前でこちらを見ながら内緒話をする女の子達の視線がどれだけ痛いものかを知らないのだろう。あれは無形の暴力と言える。


「盾術は攻撃と防御が表裏一体となった技術だ。盾だからといって防具屋しか選択肢がない訳じゃない。」


実際にニーナの店には盾も商品として並んでいる。


防御に特化した盾なら防具屋の方がラインナップ数は多い。しかし、攻撃にも応用する盾術に適したものはなかなか見つからないはずだ。


「どこの店でも盾術に適したものはほとんど置いてない。そのニーナの店なら選べるくらいの品揃えがあるってことか?」


「品揃えと言うより、バーネット専用の盾を作ってもらおうかと思ってる。」


「盾のオーダーなんてやってるのか?」


盾術用の商品が少ないのは、あまり需要がなく、売れないからというのが一番の理由だ。


一般的に盾のオーダーをするのは騎士団くらいのものだろう。彼らは盾術の基本を修得するし、団で統一された武具を使う。


それ以外では高くつくので既製品を購入する。盾は剣よりも需要が低く、耐久性がある分だけ商品としての回転率が悪いからだ。


「わからん。だが、ニーナは鍛治士として一流だからな。作ってくれるのなら、既製品よりも遥かに使い勝手の良い盾になるはずだ。」


そんな話をしながら歩いていると、ニーナの店の前に着いた。






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