表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
150/1622

149話 レイド vs上位魔族⑤

打ち合わせを終えると、アッシュ達はオーガ達のいる地点へと向かった。


斜面を登り、一番上にある平地に近づいていく。


「この上に奴等が集結しています。」


地形的にまずいな···上から一斉攻撃に出られると、かなり不利な位置となる。


「回り込もう。この位置は···。」


そう言いかけた時にオーガ達の雄叫びが轟き渡った。こちらに向かってくる行軍の足音が地響きのように唸りをあげている。


「まずいっ!」


罠だったのだ。


スレイヤーが集結するのを待って一網打尽にするつもりだったとしか思えない。


オーガにこんな計画的な待ち伏せを行える気長さなどあるはずがない。他の何者かが···おそらく魔族が指揮をとってこの罠を仕掛けたのだ。


久しぶりのレイドに対して慎重さが足りなかったと、アッシュは自分の愚かさを責めた。


「奴等に構わずに斜面を駆け降りるんだ!下の平地まで行って体制を立て直すぞ!!」


アッシュ達は全力で斜面を駆け降りた。


斜面での闘いは上にいるものが圧倒的に有利だ。

体重が余すことなく乗った攻撃ができる上に、視野も広く取れる。


このまま下の平地に向かったところで、別の何者かが待ち伏せをしている可能性は高いが、押し寄せてくる超重量級のオーガの大群に真っ向勝負をする訳にもいかなかった。


「魔族が出るかもしれん!前方への警戒は怠るなよっ!!」


「了解っ!」




足元に注意を払いながら全力で駆ける。


間もなく平地にたどり着くが、今のところは別の気配は感じられなかった。


間断なく聞こえてくるオーガの雄叫びと地響きのような行軍の足音。いつしか、スレイヤーの間に恐怖を植えつけていく。


「はぁはぁ···ヤバい···このままじゃ···。」


スレイヤーの1人が弱音を吐いた。このような負の感情は他の者にも伝染する。


「やる前から弱音を吐くなっ!状況に飲まれるな!!」


アッシュが伝染しかけた負の感情を一喝して断ち切る。


ギルマスとして、国内最強のスレイヤーとして、この求心力はタイガにも真似ができないアッシュの強さそのものである。


「見えた!」


誰かがそう叫んだ通り、木々の切れ間から平地が見え隠れする。


そして、そこへと出た瞬間、常人の目では捉えることのできない斬撃が、一番前を走っていたスレイヤーへと襲いかかってきた。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ