145話 レイド vs上位魔族①
魔族との戦闘は村から約500メートル離れた地点で行った。
スレイヤー達の魔法障壁のおかげもあり、何らかの被害が村に出ることはなかったが、爆裂魔法のせいで北側の地域は半径200メートルに渡って木々が吹き飛び、更地へと変化をしていた。
村長と話をすると、魔族を倒したことに感謝をされ、更地となった場所についても、
「畑にするから問題ない。」
と言ってもらえたので助かった。
3組のパーティーに魔族達の後処理と周辺の警戒を依頼した。
俺は水とタオルを借りて、どろどろになった体をきれいにする。衣服については土が乾いてからブラシを借りて汚れを払い落とし、濡れたタオルで拭くことにより、ある程度の汚れを落とすことができた。
モテるためには清潔感が大事だ。
まぁ、それだけでモテたら苦労はないが。
シスとテスが意外にも女子力を発揮して、俺の汚れ落としの作業を手伝ってくれた。
貴族の出なのに苦労したんだなぁ。
そんなことを思い、つい抱き締めたりなんかした。
2人とも驚いてはいたが、顔と耳まで真っ赤にして恥じらう姿がかわいかった。
「それ、セクハラ!」
パティにそう言われ、背中を叩かれてむせてしまったが···ごめんなさい。
でも、拒否られなかったから大丈夫だろう···たぶん。
スレイヤー達の中からミシェルを見つけて声をかけた。
「ミシェル。君の魔法が魔族達との闘いの参考になったよ。ありがとう。」
そう言うと、ミシェルは最初は驚いていたが、すぐに嬉しそうな顔をして、
「お役にたててうれしいです!これからもずっと添い遂げます!!」
と意味のわからないことを言い出したのでスルーすることにした。
なんかコイツめんどくさい。
「ギルマス補佐。ギルドから連絡です。」
連絡用の水晶を持ってきているらしい。
あの魔法で相互連絡ができるスゴいやつだ。
携帯用のものは100キロ以内でしか使えないようだが、それでも非常に助かる便利グッズと言える。携帯電話代わりに俺も欲しいと思ったが、そもそも魔法が使えないから無意味なものとわかり、購入を断念していた。
「タイガか?そっちは片付いたようだな。」
アッシュからの連絡だった。
「大した被害は出なかった。もう少ししたら戻るつもりだ。」
「そうか···実は別の場所でも魔物が大量発生した。」
「またオークか?」
「いや、オーガだ。50体以上いるらしい。」




