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144話 レイド 魔族vsエージェント NextStage8

「なっ!?···貴様!我等を欺いたのか!」


いやいや、欺くも何も俺流の魔法を見せてやっただけだろ。休戦した覚えはないぞ。


気にせずに次の攻撃に移った。


「次の魔法だ。」


そう言って、ツールバッグから別のビンを数本出して残る2体の魔族に投げつけた。


「同じ手が何度も通用するか!」


魔族は瞬時に魔法を放ち、飛んでくるビンを破壊した。


魔法によりビンが弾け、赤黒い液体が霧散する。


かかった!


俺は蒼龍を一振りし、剣風を起こして霧散した液体を魔族に浴びせた。


「ぐぎゃゃゃぁぁぁー!目が!!目がぁー!!!」


「ひぃぃぃ··な··何だっ!辛っ···辛いーっ!!」


ビンの中身は特製のブートジョロキア級唐辛子ソースだ。この辺りにはハラペーニョ、ブートジョロキアといった唐辛子がなかったので、それに近い物を探して作っておいたのだ。


ちなみにコショウは遠征時の料理の味付け用、唐辛子ソースはもちろんアッシュのお仕置き用に常備していた。


「名付けて、サドンデスソース·スプラーッシュ!」


そして、さらばだ。


おバカな魔族達よ。


風撃無双!




「ま···魔族を全員倒した···。」


「やっぱ···あの人、ヤバすぎじゃね?」


「なんかビンのような物をいっぱい投げてたけど、あれ何?」


土煙はすでにおさまり、村からはタイガと魔族達の闘いが目視できるようになっていた。


改めて、スレイヤー達の間ではタイガの非常識な強さが話題となり、これ以降も危険人物と見なされて近づいてくる人間はあまりいなかったという。


そして、タイガに戦闘で使用したビンの中身を聞いたパティやバーネットが、その事実を他の者達に話したことにより、新たな訳のわからない二つ名が付けられることになった。




新たな二つ名。それは、


『スパイス·オブ·マジシャン』


初めて聞いた者のほとんどは、


「タイガは料理人なのか?」


と尋ねたという。




余談だが、この闘い以降に魔族には激辛ソースとコショウが有効なアイテムになるとして認知がされ、スレイヤー達が常備するようになったのは言うまでもない···。






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