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133話 レイド 魔物襲来⑤

ノンストップで駆け抜けたおかげで、目的地である村には魔物の驚異が迫る前に着くことができた。


馬をおりて手綱を引きながら村に入る。すぐに厩舎が見えてきたのでそちらに向かうと声をかけられた。


「ギルマス補佐じゃないですか!」


ん?


「あなたが来てくれたんですね?」


えっ、誰だっけ?


「あ···えっと···。」


精悍な顔をした長身で屈強な体の若いイケメンが話しかけてくるが、誰だかわからん。


「タイガ、ランクAのスレイドだよ。」


パティが紹介をしてくれた。


「ああ、スレイヤーなのか。初めて見た顔だから誰だかわからなかった。」


ガーン!とショックを受けた顔をするスレイド。いや、知らんし。

自分で名を名乗らんかい。


「うちのギルドの現役スレイヤーの中ではギルマスに次ぐ戦闘力を持っていると噂されるくらいの実力者ですよ。」


テスが解説をしてくれた。


「ふ~ん。」


「ふ~んって興味ないんだね。タイガは女の子ばっかり見すぎだよ。」


なぜかパティがぷりぷり怒ってる。


俺何かしたか?


ってか、女の子ばっかり見てる訳じゃないぞ。


興味がないのはその通りだけど。


「い···いや···ギルマス補佐の強さと比べたら俺なんかまだまだですから。知られてなくても仕方ないですよ。」


苦笑いしてるぞ。

顔がひきつってるし。


「ギルマスに次ぐ実力者って言うと素手で魔族を倒せるのか?」


バーネットがトドメのような一言を放った。


「す···素手で···い、いや、無理ですよ!」


「素手で倒すようなめちゃくちゃなのはタイガくらいだよ。」


めちゃくちゃは余計だぞ、パティ。


「俺はギルマスとギルマス補佐に憧れてるんですよ。あの無敵の強さ···。」


「悪いがそんなことを話してる暇はないだろう。すぐに監視役の所に案内をしてくれないか。」


「あ、はい。今すぐご案内します!」


悪いなスレイド。

俺は爽やか系イケメンにはコンプレックスを感じるから冷たいのだ。同じイケメンでもアッシュは腹黒いからツッコミを入れて楽しめるが、お前はノリが悪い。


「スレイドのパーティーの前衛は?」


「監視役の中に1名、それに俺とここにいるセティです。」


セティは気の強そうな感じだが、キレイな女の子だった。

よし、許そう。


「スレイドとセティは俺と一緒だ。残りのメンバーはこの村に残って万一に備えて欲しい。」


「「「「了解!」」」」


俺達はすぐにオークが集結している場所に向かった。







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