第4章 朋友 「who the hell are you⑪」
通路を進んでいくと左方に入口を発見した。
整然と配置されているのであれば、右方に次の部屋があるだろうと思っていたのだが、想定との違いが発生したといえる。
魔物が潜んでいないかを確認して中に入った。
先ほどの部屋よりも三回り程度大きい部屋だ。設置された台座に置かれた宝珠も比例して大きかった。
「部屋や宝珠は均等に配置されているかと思ったが、少し違うようだな。」
「先ほどの宝珠よりも放つ邪気が大きい。あの程度ならどれだけの宝珠が置かれているのかと思っていたが、この大きさのものがあるなら外の邪気の度合いも頷ける。」
確かに、先ほどの宝珠なら三桁に届くような数を設置しなければ、あれだけの邪気を放つのは難しいように感じた。労力を考えれば数は少ない方が良い。
「破壊する。」
竜孔を活性化させて、これまでの手順通りに宝珠を破壊した。
部屋の中に他へとつながる出口がないことを確認して通路に戻る。
そのまま左に向かい、半時計回りに進んだ。
等間隔で右手に次の入口が見えてくる。
「やはり、互い違いに部屋があるようだな。となると、次に設置されている宝珠は小さい方か。」
その予想は当たっていた。一番最初の部屋にあったのと同じ大きさの宝珠が台座に置かれていたのだ。
「円形に囲んで等間隔に置かれているところを見ると、設置箇所に何か意味がありそうだ。」
今のファフの言葉と同じ事を想像していた。
中央にいる存在に、邪気を送り込む為の回路でも描かれているのだろうか。
そう思いながら宝珠を破壊する。
その後、同じことを繰り返して左右に入口があるところまで到達した。
左には、これまでになかった石でできた扉がある。
「ここまでで破壊した宝珠は、大と小がそれぞれ2つだ。合わせるとここで5つ目となるが、やはり設置箇所に何か意味があるな。」
「ああ。すべて等間隔で大は左、小は右にあった。順番からいえば右手の部屋に小さい方の宝珠があるはずだ。」
「石の扉がある方は、中央の空間につながる通路だろう。こちらは後回しだな。」
俺とファフは右手の部屋に入り、予想通りの小さい宝珠を破壊した。
「この感じで進めば、残りの宝珠も5つかもしれない。」
俺の頭の中では、中央の円形周りに設置された宝珠の位置関係が図面化されていた。
大と小で二重になっていると思えば、その形状が露わになる。
「なるほどな。宝珠の位置関係を考えると、何となくその意味が理解できた。」
俺はそうつぶやいた。




