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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第4章 朋友 「The fool again⑩」

「断固拒否するぞ。」


テトリアの訳がわからない言葉にそう答えた。


俺にとって奴に体を奪われることは死と同じだ。そして、それ以上に不名誉極まりないことに違いない。


例え容姿を変えられたとしても、奴の欲望の道具にされるわけにはいかなかった。


「ふっ、君は誤解している。君の体が欲しくて、僕が手を出せないと思っているんだろう。」


とてつもなく誤解を生むような発言はやめろ。


知らない者がその一言を聞くだけで、俺は変なレッテルを貼られてしまう。


「·····································。」


「痛いのは最初だけだからさ。」


こいつ···。


「おまえが変態なのはどうでも良いが、そこに俺を巻き込むな。」


危ない会話は、他に人がいなくてもその辺にしてくれないだろうか。関連する余計なイメージが頭に流れ込んでくるだろうが。


「誰が変態だ!?」


いや、おまえだよ。


「そんなことより、これでもう俺に攻撃はできないだろう。」


「ふふん。別に瀕死の状態でもかまわないさ。何ならちょっとくらい死んでもらっても大丈夫さ。」


ちょっとくらい死ぬってどんな状態だよ。


「そうか。なら、仕方がないな。」


「賢明だね。」


「何がだ?」


「僕には敵わないと思って諦めるんだろう?」


「それは死んでも嫌だな。」


「なら死んでくれたら良い。」


テトリアは剣を再び構え、獰猛な笑みを見せてきた。


「死んだら困るのはおまえの方だ。」


「だから言っただろう?少しくらい死んでいても何とかなるって。」


「それは嘘だな。」


「また君の訳のわからないハッタリかい?」


「ハッタリ?本当にそう思うのか?」


俺はテトリアに負けないくらい凄みのある笑みを浮かべた。


「ふ···ふん。その手には乗らないよ。」


「死といっても、一般的な死とは異なる場合がある。」


「は?」


「おまえの願望のために絶対に必要な部位があるはずだ。」


「···絶対に必要な部位?」


返答せずに、にやにやと笑ってやった。


「ま、まさかっ!?」


「男としての死はお望みですか?」


俺はそう言って、破龍を向けた。


ある場所に···





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