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117話 大切な居場所⑨

バーネットは元々がランクA冒険者だ。等級については基本的にそれを引き継ぐ。


従来、異なるギルド間で移籍をすることはそれほど珍しいことではない。バーネットの場合は一度資格を剥奪されているのでややこしいだけだ。


「認定試験って何をすれば良いんだ?」


バーネットの質問にリルが答えた。


「剥奪された資格を別のギルドで復活させるのは相当ハードルが高いのよ。本来は所属していた冒険者ギルドとスレイヤーギルドが協議を重ねた上で審議を行うから、何ヵ月もかかったりするの。それを新規扱いで登録するってことよね?」


「ああ、等級認定ではなく認定試験にしたのはそのためだ。それと、バーネットが入ることでパーティーのパワーバランスの底上げができるかを見るためにチーム対抗戦でやる。」


こういった認定試験は同様のケースで過去にも事例があるとアッシュからは聞いていた。事例があると言うことはひとつのルールとして運用できるということだ。


「わかった。タイガは俺にチャンスをくれた。だったらあとは自分が力を尽くすだけだ。」


バーネットは前向きだった。




チームを2つに分ける。


チームA

タイガ   前衛

リル    後衛


チームB

パティ   前衛

シス    前衛

バーネット 中衛

フェリ   後衛

テス    後衛


バーネット以外については特訓も兼ねているのでこういった布陣となっている。


「タイガ、体は大丈夫なの?」


「模擬戦くらいなら問題はない。全力でこい。」


「わかった。」


パティとそんなやり取りを行った後にルールを決めた。


チームAが攻撃側、チームBが防御側として、お互いの陣営にあるフラッグを倒した方を勝ちとする。勝敗にこだわるものではないが、より実戦的なものの方がバーネットの実力を確認しやすいからだ。


「さて、やるか。」


準備が整ってから模擬戦を開始した。








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