第4章 朋友 「波乱①」
「表立って協力はできないようです。」
「そうか。」
シニタから戻ってきたマルガレーテとファフから報告を受けた。
予想通りの展開だ。クレアもクリスティーヌも立場がある。今は下手に関わらない方が良いだろう。
「だが、2人はあんたを信じていたぞ。何かあれば個人的には力になりたいと言っていた。」
「わかった。ありがとう。」
「一つだけ伝言があります。アッシュ・フォン・ギルバート様は、あなたに対する立場を変えていないと。」
「その言い方だと、スレイヤーギルドもいろいろとあったのか?」
マルガレーテが一瞬考える様子を見せた。何か言いにくいことがあるのかもしれない。
「そのまま話してくれて良いぞ。」
「王城からスレイヤーギルドに圧力がかかったようです。」
「圧力?」
「叙爵式での一件で他国から非難を浴びたようです。タイガ様の存在が各国の要人に危険を及ぼしたと。それに対してスレイヤーギルドからの除名と身柄の拘束、引き渡しを命じられたとか。」
「························。」
「アッシュ様は要求をはね除け···結果として奪爵と更迭に追い込まれたそうです。」
貴族とギルドマスターの立場を共に失ったということだ。だが、王城の決定に反意を示したとはいえ、国で最強のスレイヤーをそのような状況に追い込むというのには違和感が感じられた。
「アッシュはまだギルドに籍を置いているのか?」
「いえ。失踪したそうです。」
奔放な性格のアッシュは貴族から反感を買うことも多いだろうが、魔族の脅威にさらされている状況を考えれば配慮が足りなさ過ぎる。
あの国にはチェンバレン大公がいる。アッシュ自身が罪を犯したのならともかく、今のような状態になることを黙って見ていたとは思えない。
「代わりに着任したギルドマスターについては聞いているか?」
「大公閣下の御子息であるガイウス・チェンバレン様だと。」
「そうか。」
チェンバレン大公とアッシュ、それにガイウスが影でこそこそと何かをやっている気がした。
ガイウスも父親譲りでキレ者だ。
何かの目的があって動いている気がした。
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