表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
1129/1622

第3章 絆 「悪魔バフォメット⑦」

視界が反転した。


いや、意識が飛んだのかもしれない。


これまでに味わったことのない感覚。


不快とも、快感とも言える不思議な状態に身を包まれた。


このまま身を委ねても良いという意識と、このままではマズいという危機感が同居している。


意識の片隅では、悪魔バフォメットの何らかの術にかけられたという思いがある。


しかし、抗えない。


ヒリヒリするほどの警戒感が押し寄せるが、同時に心地よさや快楽のようなものが波のように訪れる。


思考が停止して、淫らな空気に支配されていく感覚。


禁欲生活じみた日々を送っていたからだろうか、全身がそういった空気を受け入れようとしている。


精神に直接訴えかけてくる快楽。


この世のものとは思えない、淫蕩に身を浸しているような気分に抗えない。


はぁ~、ええ気持ちやぁ。


そんな言葉が、自然と口から出てきそうだ。


ずっとこのままでいたい。


頭の中が溶けてしまいそうだ。


「ふふ、気持ちがよかろう。」


精神の敏感なところをくすぐるような声が聞こえてくる。


「··········································。」


「もっと、快楽の波に身を委ねるが良い。」


淫猥な声がこだまする。


「··········································。」


「さあ、我とひとつとなり、さらなる快楽に溺れるのだ。」


何かが入ってくる感覚が訪れる。


これまでに経験をしたことのない感覚。


「···声だけじゃ無理だ。視覚的にも···刺激をくれ。」


言葉や感覚だけでは物足りない。このままでは、最高の快楽にはまだ遠い。


なぜか、そんな気持ちになっていく。


「ふふふ、貪欲な奴だ。ならば、我の姿を見て悶えるが良い。」


スーッと、急に視野が広がった。


この世のものとは思えない淫らな顔をした女性。


頭部には黒い山羊の角があり、背中から同色の翼が広がっている。


何も纏っていない上半身には、豊かな2つの隆起が認められ、そこから下は芸術的なラインが走っている。


訪れる高揚感に抗えず、視線の先をさらに下に向かわせる。


「·········································。」


「さあ、迎え入れよ。我と一体となるのだ。」


ドッバァーン!


俺は無意識にHGー01を撃ち放っていた。


「な···我の邪淫から抜け出た···だと···。」


「てめぇ、その股間にぶら下げたモノで1つになれとか言ってんじゃねぇよ!」


ドバッドバッドバッドバァーン!


竜孔流(シアル)をこれでもかと込めて、全弾を叩き込んだ。


パリィーンという、何かが破砕する音が耳に届く。


急激に視界が開け、元の洞穴の様相が目に入ってきた。


正直、危なかった。


邪淫だか何だかはわからないが、あやゆく快楽に意識が支配されるところだった。


奴のある部分を見て、アヤの言葉が突如甦ったのだ。


悪魔バフォメットは両性具有。下半身には、野郎しか持っていない固有の象徴があった。


それに蹂躙される図が瞬時に頭に浮かび、正気に戻れたのだろう。






おもしろい!早く続きが読みたい!と思っていただければ、広告を挟んだ下にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけるとモチベーションが上がります。

よろしくお願いしますm(_ _)m 


新作、「芒星の勇者 ~勇者として召喚されたけど、好き勝手に生きて何が悪い~」も同時連載中です。こちらもよろしくお願いします。

https://ncode.syosetu.com/n1091hn/

  


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ