表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
1086/1622

第3章 絆 「出立⑪」

シャーリャウという村は、商業ギルドが保持している地図にも載っていない小さな村らしい。


王都よりも北東の辺境の地にあるが、地図の精度をそのまま信用する訳にもいかず、実際にどの程度の距離にあるかも、縮尺がわからないために予測がつかなかった。


オイリーに許可をもらい、地図を模写する。


位置関係がわかる程度のアバウトなものではあるが、これを基にして転移が可能かの裏付けを取るつもりだった。


こういった事で頼れる人間をと考えると、適任なのは1人しかいない。


俺はすぐに彼のもとに向かい、事情を説明するのだった。




「いろんなことに首を突っ込むものだな。」


執務机で書類と格闘をしていたスティンベラーは、俺の話を聞いて呆れ顔だ。


「たまたまだ。トラブルメーカーのように思われるのは心外だな。」


「悪い意味で言った訳じゃない。嗅覚の鋭さに舌を巻いている。」


言葉ではそう言うが、彼が多忙なのは理解をしていた。これ以上、仕事を増やすなというのが本音だろう。


「シャーリャウには1人で行く。ある程度正確な距離と、わかる範囲での情報をもらえれば良い。」


「ふむ···まあ、精霊魔法士は貴重だからな。わかった、すぐに調べさせよう。」


これだから頭の回転が速い相手は楽で良い。


精霊魔法士がいなくなった場合の経済的損失と、辺境での異変の可能性を考えたのだろう。スティンベラーの動きは迅速だった。


暗部にとって、国の安寧に関わる可能性が考えられるなら、逡巡などはしていられない。


しかも、今回は手駒を使う必要はないのだ。  


俺への信用が一定以上であるなら、情報を与えて丸投げをするだけで、それなりの成果を期待することができるはずだ。


悪魔との闘いで後処理に追われている現状を考えれば、彼らにとっても願ったり叶ったりということになるのだった。










おもしろい!早く続きが読みたい!と思っていただければ、広告を挟んだ下にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけるとモチベーションが上がります。

よろしくお願いしますm(_ _)m 

  


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ