第3章 絆 「悪魔掃討作戦⑭」
王城地下。
国王の許可を受け、俺は1人で最下層の宝物庫を訪れていた。
1つ上の階層では、万一に備えてマルガレーテとスティンベラーに待機をしてもらっている。
悪魔公ジャミスを倒した翌日、俺とファフはソルからの告白を受けた。
ソルは俺たちとの出会いと、その後の対応に感謝の意を伝えてきた。
そして、ホムンクルスが悪魔王の器を作る側面があったことと、自分が太陽と呼ばれるその器であったことを包み隠さずに話してきた。
涙ながらに語るソルは、肩を震わせながらも、これから先も側に置いて欲しいと懇願した。
そこに悪意などは微塵も感じなかった。
打算だと言われればそうかもしれない。
しかし、初見からソルには本質としての邪気は存在したが、それ以外のものをソート・ジャッジメントが指し示すことはなかった。
彼女はただ平穏に生きたい。そのために、必死に考え、狡猾になろうとしただけなのだろう。
人を踏み台にして成り上がろうとする馬鹿どもとは、一線を画していることは明白と言えた。
そんなソルに対して、ファフはそっと抱きしめながら、「もう辛い思いはさせない。」と告げていた。
多くのホムンクルスには、感情が存在しないらしい。だが、それでも生を受けた存在に違いはない。
そして、ソルのように人としての心が宿った存在は、他の者たちと等しく幸せを手に入れる権利があると思った。
闇夜の宝珠という存在そのものが、人に悲しみや痛みを与えるのであれば、その要因は取り除くべきだと考えるべきだろう。
放置することで、いつか悪魔王が復活する可能性もある。
可能かどうかはわからないが、それ自体を破壊、もしくは無効化してしまおうと決めた。
最下層最奥の小部屋。
そこに闇夜の宝珠が保管されていた。
取り扱いを誤らないように、事前に黒虎スワルトゥルにも相談をしていたが、彼女自身もその存在を聞いたのは初めてだと言う。
俺にできることは、竜孔流···グルルの力をあてることくらいしかない。
それが何らかの効果をもたらすかは未知数としか言えないが、邪気に対抗する手段としては、あながち間違いではないと考えられた。
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